転職活動 2026.06.30

「釣り求人」と「非公開求人」の違い|それぞれの特徴と注意しておきたいポイント

「釣り求人」と「非公開求人」の違い|それぞれの特徴と注意しておきたいポイント

転職活動を進めていると、求人サイトや人材会社を通じて様々な求人情報に触れることになります。
その中には魅力的な条件が並んでいるものもありますが、すべてが実際に募集されている求人とは限りません。

すでに募集が終了している案件や、実際には存在しない案件が掲載され続けているケースがあり、これらは「釣り求人」と呼ばれています。

一方で転職市場には「非公開求人」と呼ばれる、企業名を伏せた状態で人材会社を通じて紹介される求人もあります。
釣り求人と非公開求人は性質の異なるものであり、その違いを理解しておくことは転職活動を進める上で役立ちます。

本コラムでは「釣り求人」と「非公開求人」の違いを整理しながら、求職者として知っておきたい注意点について解説します。

「釣り求人」とは何か

まずは、釣り求人とはどのようなものなのかを整理しておきましょう。

すでに募集が終了している、または実在しない求人

釣り求人とは、すでに募集が終了しているにもかかわらず掲載され続けていたり、実際には存在しない案件があたかも募集中であるかのように掲載されている求人のことです。
転職市場においてこうした求人は、一定数存在すると言われています。

釣り求人の中には、企業名が公開されているものも少なくありません。
実在する企業名とともに掲載されることで信頼性が高く見え、求職者の関心を引きやすくなるためです。

釣り求人は一部の人材会社が求職者を集める手段として作成しているものであり、求人企業が自ら架空の求人を掲載するということは基本的にありません。

求職者としては問い合わせの段階でそれが釣り求人かどうかを判断することが難しいため、このような求人が存在するという事実を知っておくこと自体が、不要なリスクを避けるための第一歩になります。

なぜ釣り求人が存在するのか

釣り求人が作られる背景には、一部の人材会社がより多くの求職者を集めたいという事情があります。

魅力的な条件の求人を掲載しておくことで、求職者の関心を引き、その人材会社への問い合わせや登録につなげています。
しかし実際に求職者から問い合わせがあると、「その求人はすでに他の方に決まってしまった」と伝え、代わりに別の求人を案内するという対応が一般的に行われています。

また「良い求人があったらご連絡します」と、登録だけを促すようなケースもあります。

こうした手法は求職者にとって不利益につながる可能性がありますが、問い合わせの段階ではその求人が本当に存在するのかどうかを確認することは難しいのが実情です。

釣り求人によって集められた求職者は、本来自分が応募したかった求人とは異なる案件を紹介されることになります。
結果として転職活動の方向性が意図しない形で変わってしまうリスクがあるため、こうした仕組みが存在することを知っておくことには意味があります。

「非公開求人」との違い

釣り求人と混同されることがあるものとして、「非公開求人」があります。
しかしこの二つは、性質が大きく異なります。

非公開求人の仕組み

非公開求人の仕組み

非公開求人とは、一般の求人サイトには掲載せずに人材会社を通じてのみ紹介される求人のことです。
企業側が採用活動を公にしたくない場合や、経営幹部クラスのポジションなど機密性の高い求人で用いられることがあります。

非公開求人は実際に募集が行われている求人であり、企業名が伏せられていることには候補者の保護や企業の機密保持といった理由があります。

D&Mキャリアでも、非公開求人を取り扱うことがあります。
その場合、初期段階では候補者の個人を特定する情報と求人企業の特定情報の双方を伏せた状態で、まずは双方の関心度を確認します。
求人企業側が興味を示した段階で初めて企業情報をオープンにするという運用をしており、これは候補者と企業の双方を保護するための仕組みです。

両者の違いを整理する

釣り求人と非公開求人の大きな違いは、「その求人が実際に存在しているかどうか」という点にあります。

釣り求人は前述の通り、すでに募集が終了していたり、そもそも実在しない案件です。
企業名が公開されていることも多く、求職者の目に触れやすい形で掲載されています。

一方で非公開求人は実際に募集が行われている求人であり、企業名を伏せて人材会社を通じてのみ紹介されるものです。
求人サイト上に不特定多数が目にする形で掲載されることは、基本的にありません。

このように、両者は掲載の仕方や性質が異なるものです。
非公開求人に対しては、「なぜ非公開なのか」「どのような運用がなされているのか」を人材会社に確認しておくことで安心感が得られます。

一方で釣り求人については、見抜くことが難しいからこそ注意しておきたいポイントがあります。

「釣り求人」に対して注意しておきたいポイント

釣り求人を確実に見抜く方法はありませんが、次のような点に注意することでリスクを減らすことができます。

相場から大きく外れた条件の求人に注意する

相場から大きく外れた条件の求人に注意する

釣り求人には、誰が見ても魅力的に映るような条件が並んでいることが多いという特徴があります。

例えば募集人数が多いにもかかわらず応募条件のハードルが低かったり、未経験でも応募可能としながら給与設定が高いような場合は注意が必要です。
また勤務地や勤務時間といった具体的な条件が曖昧なまま、好待遇だけが強調されている求人も、釣り求人である可能性を疑ってみた方が良いかもしれません。

こうした求人のすべてが釣り求人であるとは限りませんが、同じ職種・同じ業界の相場と比較して条件が良すぎると感じた場合は、慎重に確認することをおすすめします。
日頃から同業界の求人情報に目を通して相場感を把握しておくことが、こうした判断の際に役立ちます。

問い合わせ後の対応を確認する

問い合わせをした後の対応も、重要な判断材料になります。

問い合わせた求人について「すでに決まってしまった」と言われた場合、それが事実であることもあります。
しかしその直後に「代わりにこちらの求人を紹介できます」と別の案件を提示されたり、「良い求人があればまた連絡します」と登録だけを促された場合には注意が必要です。

問い合わせた求人について具体的な説明がないまま別の話に切り替えられる場合は、その求人が本当に存在していたのかどうか疑問が残ります。
こうした対応に違和感を覚えた場合は、即断せずに一度持ち帰って冷静に判断することをおすすめします。

求人情報との向き合い方

転職市場には釣り求人が一定数存在するという現実がある一方で、非公開求人のように企業名が伏せられていても実際に募集が行われている求人もあります。
それぞれの特徴を理解しておくことで、求人情報に対してより適切な判断ができるようになります。

魅力的な条件の求人に出会った時こそ冷静に内容を確認して、疑問があれば遠慮なく質問することが、納得のいく転職活動につながります。
釣り求人の存在を過度に警戒する必要はありませんが、「こうしたケースもある」という知識を持っておくだけで、判断の質は変わってくるのではないでしょうか。

求人情報の見方や転職活動の進め方について相談したい方は、D&Mキャリアへお気軽にご相談ください。
求人の内容についての疑問や不安に対して、具体的にお答えいたします。

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