医療秘書としてのスキルアップ 医療秘書技能検定とは
医療秘書技能検定は、医療秘書としてさらにレベルアップする際に役立つ資格です。
医療秘書になるためには特に資格は必要ありませんが、医療秘書としての専門知識と技能の習得を目指すのであれば、取得しておいた方が良い資格がいくつかあります。
こちらの記事では、医療秘書技能検定についてご説明します。
医療秘書技能検定試験とは
医療秘書技能検定試験は、一般社団法人医療秘書教育全国協議会が主催する試験で、医療秘書検定とも呼ばれています。
医療秘書の業務内容は年々、高度化・専門化していく傾向にあり、医療秘書自身の能力向上の助けとなるよう、また本人の能力の指標となるように、医療秘書技能検定試験は実施されています。
医療秘書技能検定試験は1988年から実施されており、資格の認知度も非常に高い試験です。
医療秘書に関する資格を取る場合には、おすすめの資格の一つと言えます。
医療秘書技能検定試験の内容
医療秘書技能検定試験は、一級、準一級、二級、三級と4つの級があります。
三級から始まり、降順に合格難易度は高くなります。
毎年2回、6月と11月の上旬に実施されており、誰でも受験することができます。
ただ、上位の級を受験するためには、下位の級に合格している必要があります。
各級の受験料は、下記のとおりです。
一級:6,500円 準一級:5,800円 二級:5,100円 三級:4,000円
試験内容は学科と実技に分かれており、合格には医学的な知識とレセプト作成などの技能が必要です。
下記3領域でそれぞれ6割以上の正答率、合計で180点以上を取得することで、試験に合格することができます。
- 領域1 医療秘書実務、医療機関の組織・運営、医療関連法規
- 領域2 医学的基礎知識や医療関連知識
- 領域3 医療事務(診療報酬点数表の理解、レセプト作成)
医療秘書技能検定 各級の取得難易度
医療秘書技能検定を受験するにあたり、各級の取得難易度についても知っておくと良いでしょう。
三級は、比較的易しい試験だと言われていますが、二級からは難易度が上がり、準一級になると合格ハードルは高くなります。
医療秘書としてのスキルアップを目的とするのであれば、準一級や一級の資格取得に挑戦するのも良いですが、未経験の方が転職のための資格取得を考えている場合、まずは三級や二級の合格を目指すようにしましょう。
準一級や一級は資格取得難易度が高く、特に一級は実務経験がなければ、合格することは困難です。
医療秘書技能検定の勉強方法
医療秘書技能検定の試験合格のための勉強方法は、主に講座受講と独学の2つです。
講座の受講には費用がかかりますが、基礎知識がなく、独学では自信がない場合や、合格に必要な知識を効率よく身につけたい場合は、講座受講を検討しても良いかもしれません。
独学で受験する場合は、市販のテキストや問題集を購入して勉強しましょう。
医療事務でも受験する意味はある?
医療秘書は医療事務の業務も行うことが可能です。
そのため、医療事務でも医療秘書の資格である医療秘書技能検定に合格していることで、専門的な知識と技能を備えていることを証明することができます。
また今後、医療秘書への転職を考えている人にとっても、資格を役立てることができるでしょう。
おわりに
本記事では、医療秘書技能検定試験についてご説明しました。
医療秘書技能検定は1988年に設けられた、30年以上の歴史を持つ資格です。
そのため、資格の認知度も高く、医療秘書は資格の取得が必須な職種ではないにも関わらず、多くの方が取得しています。
自分自身の医療秘書としての能力の証明になるので、医療秘書としてのスキルアップや転職をお考えの方には、おすすめの資格の一つです。
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