医療事務 2023.01.17

一般事務と医療事務はどう違う?それぞれの仕事内容などについて

一般事務と医療事務は違う

一般的な企業の事務と医療事務は同じ事務職であることから、同じような仕事内容だと感じる人もいるのではないでしょうか。
しかし、一般事務と医療事務を細かく見ていくと、仕事内容や必要なスキルなど異なる点もあります。

本記事では、一般事務と医療事務の違いとはどのようなものなのか、それぞれの仕事内容などについてご紹介します。

一般事務と医療事務の仕事内容の違い

一般事務は主に民間企業や官公庁などが勤務先となり、医療事務は病院やクリニックといった医療施設が勤務先です。
一般事務の仕事内容としては、データの入力や書類の作成、備品管理、郵便物の仕分けや発送、電話対応や来客対応など、企業における事務作業を幅広く担当します。
他の社員が効率よく業務を行えるようにサポートしていくことが、一般事務の役割であると言えるでしょう。

対して医療事務の仕事内容には、医療施設特有のものも含まれます。
受診者の受付対応や会計業務をはじめ、カルテの管理やレセプトの作成、大規模な医療施設であれば医師と看護師の橋渡し役を担うこともあるでしょう。

大規模な医療施設の場合は業務が分担されることもありますが、中小規模の医療施設の場合は先述した仕事内容をすべて任されることもあります。

医療事務は一般事務と同様にパソコンを使いますが、電子カルテなどの専門機器を操作することや、医療に関わる事務業務に携わることから、一般事務よりも専門性の高い事務職であると言えるでしょう。

一般事務・医療事務になるための方法

一般事務・医療事務になるための方法

一般事務も医療事務も働く上で必須の資格はなく、未経験者の募集を見かけることもありますが、一般事務であればパソコン操作能力やコミュニケーション能力が高いと評価される傾向にあります。

医療事務も未経験者で採用されることもありますが、医療事務として必要な知識やスキルを備えるために資格取得を目指してから就職する人が、経理事務など他事務職に比べて多い傾向にあります。

一般事務と医療事務の給料や待遇の違い

一般事務も医療事務も、雇用形態は正社員や契約社員、パートタイマーやアルバイトと様々であるため、一概には言えませんが、一般的には医療事務の方が給料は高い傾向にあります。

また、正社員で働く場合には、保険や手当といった制度は整っていることが多いため、一般事務も医療事務も待遇の違いは無いと言えるでしょう。

一般事務と医療事務に必要なスキルや資格の違い

一般事務と医療事務に必要なスキルや資格

一般事務を目指す上で必要な資格が無いように、医療事務にも必要な資格というのはありません。
しかし、医療事務として働く場合はレセプト作成のスキルがほとんどの場合で必要です。

診療報酬の仕組みや病気・医薬品などといった医療に関わる基礎知識がなければ、レセプト作成を正確に行うことは難しいと言えます。
医療事務の技能向上と平準化を目的とした「医療事務技能審査試験」や、医療事務に従事する人の能力向上を図るための「診療報酬請求事務能力認定試験」などの資格を保有していることで知識やスキルの証明になります。

より専門性の高い医療事務の方が一般事務よりも資格取得のメリットは大きいと言えるでしょう。

おわりに

一般事務の仕事内容は、データの入力や書類の作成、備品管理、郵便物の仕分けや発送、電話対応や来客対応などといった企業における事務作業全般ですが、医療事務の仕事内容には医療施設特有の仕事も含まれています。
カルテの管理やレセプトの作成をはじめ、医療に関わる事務業務に携わるため、専門用語を使用することも多く、より専門性の高い事務職と言えます。

社会貢献性の高い医療サービスに関わりたいと考えている人は、医療事務を目指してみてはいかがでしょうか。

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