医療事務 2022.07.22

医療事務とは違う? 診療情報管理士とは

診療情報管理士とは

医療現場における重要な職業である診療情報管理士が、どのような仕事内容なのか、気になるという方は少なくありません。
また、仕事内容だけでなく、医療事務の仕事とはどのように違うのかを知りたいという人もいると思います。
本記事では、診療情報管理士についてご説明します。

診療情報管理士とは

診療情報管理士は、カルテの内容を管理・精査し、データ化を行う専門職です。
患者の診療情報・個人情報を適切に管理・運用し、質の高い医療提供に貢献する役割を担っています。

診療情報管理士と医療事務の違い

診療情報管理士と医療事務の違い

患者の対応、診療報酬明細書の作成、その他医療機関における一般事務業務を行うのが医療事務です。
診療情報管理士は、それとは違い、基本的にはパソコンでデータ管理を行います。

データベースへの入力業務、統計データの作成や分析などが業務内容です。

医療事務の業務には、受診者の応対も含まれるため、コミュニケーションスキルが重要になりますが、診療情報管理士は、データを扱うことが主業務であるため、情報処理能力が重視されます。

診療情報管理士の主な仕事内容

診療情報管理士の主な仕事内容は、下記の三つです。

病気の分類(コーディング)とデータ入力

ICD(国際疾病分類)をもとに、カルテの記載内容を世界共通のルールに則ってコード化します。
世界標準の画一的な基準で分類・区分けを行うことで、大規模なカルテデータを医療の発展や質の改善につなげることに寄与します。

サマリーの確認や点検報告書の作成

週間や月間、または患者が退院する際に作成する病歴の記録が、サマリーです。
このサマリーに、記入漏れや不備がないかの確認をしたり、医師ごとのサマリー作成率を確認したりするのも、診療情報管理士の仕事です。

確認内容をもとに作成する統計データなどの資料が、点検報告書です。
点検報告書を作成し、院長に提出します。

がん登録

がん登録も診療情報管理士の業務内容で、下記のような情報を、全国のデータベースで活用するための登録作業を行います。

  • がんに罹患した患者の氏名
  • がんに罹患した患者の生年月日や性別
  • がんの届け出を行った医療機関の名称と、その医療機関で行った治療内容
  • がんと診断された日付及びその時点での住所
  • がんの種類や進行の度合い

診療情報管理士の魅力

診療情報管理士の魅力

診療情報管理士の魅力は数多くあります。

たとえば給与が高い傾向にあることも魅力のひとつです。
診療情報管理士になるには、職務上、情報処理や医療の専門知識など、複合的な技術や知識を必要とします。
それらの能力を持ち合わせていることを証明する手段として、診療情報管理技能認定試験などに合格するという方法がありますが、この認定試験の難易度が高い分、給与水準が高くなるようです。

その他にも、診療情報管理士の魅力として、将来性があるという点が挙げられます。
医療現場のIT化は近年進んでおり、それに伴い、データ管理を行う診療情報管理士の需要は高まっています。

おわりに

本記事では、診療情報管理士の仕事内容や、医療事務との違いを説明しました。
診療情報管理士は、カルテの内容を管理・精査することで、医療の質の向上に貢献しています。
そのため、今後、より一層、需要が高まることが期待される職種です。

また、医療事務は対人的なスキルも必要ですが、診療情報管理士はデータの管理・運用が主な仕事です。
データ中心のオフィスワークに興味があるという方、よりスキルアップしたいという方は、診療情報管理士を目指してみてはいかがでしょうか?

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