医療事務 2022.07.22

医療事務にはどんな資格がある? 転職時、気になる資格について(1)

医療事務の資格について

医療事務になるためには、資格は必要ありません。
しかし、医療事務としてスキルアップしたり、転職を有利にするために、資格取得は良い手段です。
本記事では、医療事務に関する資格にはどのようなものがあるのかをご紹介します。

医療事務の資格 メディカルクラーク

数多くある医療事務の資格の中でも知名度が高いのが、「メディカルクラーク」です。
資格試験の名称は医療事務技能審査試験と言い、この試験に合格することで「メディカルクラーク」という称号を得ることができるのです。

医療事務技能審査試験では、「医事法規一般」「医療保険制度」などの学科試験と、院内コミュニケーションなどが主体の実技I試験、レセプト点検の実技II試験の3つが実施されます。
医療事務技能審査試験は、一般財団法人 日本医療教育財団が主催しており、受験資格は特になく、誰でも受験できます。
試験は医科と歯科に分かれ、医科試験は毎月実施されていますが、歯科試験は毎年奇数月(1月、3月、5月、7月、9月、11月)のみ実施されています。
学科試験・実技I・II試験の3つともに得点率が7割を超えると合格です。

未経験から医療事務に転職する際にも、メディカルクラークの称号を取得していれば、医療事務全般に関する知識やスキルを示すことができます。

医療事務の資格 レセプト点検業務技能検定試験

レセプト点検業務技能検定試験

日本医療事務協会が実施している「レセプト点検業務」のみに特化した検定試験です。
受験費用は、6,600円です。

以下のいずれかの条件を満たすことで、受験できます。

  • 日本医療事務協会が認定するレセプト講座の修了者
  • 受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学等
  • 受験申請のあった一般受験申込者

この試験に合格することで、履歴書に「日本医療事務協会主催 レセプト点検業務技能検定試験 合格」と記載することができます。

試験時には資料の持ち込みが可能であるため、合格難易度はそれほど高くないと言えます。
他の資格と合わせて、取得しておいても良いのではないでしょうか。

医療事務の資格 医療事務検定試験

医療事務検定試験は、レセプト点検業務技能検定試験同様、日本医療事務協会が実施しています。
受験料は、7,700円で、受験資格は特にありません。
試験に合格することで、履歴書に「日本医療事務協会主催 医療事務検定試験 合格」と記載でき、医療保険制度や診療報酬算定に関する一般的知識の習得を証明できます。

合格率は比較的高いので、未経験の方は優先的に受けてみても良いかもしれません。

医療事務の資格 診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務能力認定試験

公益財団法人 日本医療保険事務協会が年に2回、7月と12月に実施しているのが、診療報酬請求事務能力認定試験です。
受験資格は特になく、受験料9,000円を支払うことで受験できますが、難易度のかなり高い資格であるため、受験する際には十分な事前準備が必要です。
自信のない方は無理に受験せず、別の資格を取得するようにした方が良いでしょう。

ただ、こちらの資格を取得することで就職・転職がしやすくなったり、給与が優遇されたりすることもあるため、資格取得に挑戦する価値は十分にあります。

おわりに

本記事では、医療事務を行う際に役立つ資格の一部をご紹介しました。
資格をうまく取得・活用することができれば、キャリア形成において有利になります。
紹介した資格の中で、取得したい資格がある場合は、積極的に勉強し取得を目指してみても良いでしょう。

こちらで紹介した以外にも、医療事務の資格は多くあるため、興味がある方は「医療事務にはどんな資格がある? 転職時、気になる資格について(2)」も確認してみてください。

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