医療事務 2024.06.17

クリニックの医療事務は幅広い業務を経験できる魅力的な職種

クリニックの医療事務は幅広い業務を経験できる魅力的な職種

医療事務は病院やクリニックなどの医療機関で働く事務職で、様々な年代、ライフステージに属する幅広い層に人気の職種です。中でもクリニックの医療事務は、病院とは異なる働き方やメリットがあります。

本コラムではクリニックの医療事務の業務の特徴、メリット・デメリット、病院との違いについて詳しく解説します。クリニックでの医療事務に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

クリニックの医療事務の主な業務内容

クリニックの医療事務の主な業務は「受付」「受診者対応」「会計」「レセプト業務」の4つです。

受付

受付では問診票への記入の案内、受診者の誘導、診察券の発行などを行います。スムーズな受付対応は受診者の第一印象を左右するため、明るく丁寧な対応が求められます。

受診者対応

クリニックの医療事務にとって、受診者への対応は特に重要な業務です。受診者は体調不良や不安を抱えて来院するため、思いやりの心を持って接して不安を和らげるような配慮が求められます。

また電話での問い合わせにも丁寧に応対しなければなりません。電話口では受診者の症状や不安を的確に聞き取り、適切なアドバイスや案内を行うことが大切です。

会計

会計では診療費用の計算と請求を担当します。自費診療とそれ以外を区別して、正確な金額を計算して請求しなければなりません。またレジ打ち、釣銭の管理、クレジットカード払いへの対応など金銭管理の正確さも求められます。

レセプト業務

レセプト業務では診療報酬を請求するための診療報酬明細書(レセプト)を作成し、内容を確認して請求します。レセプトは病名、処方、検査内容などの膨大な情報を正しく記載し、過不足なく請求しなければならないため正確性が求められます。

その他

これらの主要業務以外にもカルテの管理や整理、備品の在庫管理や発注、院内の清掃など多岐にわたる業務を行います。クリニックは病院と比べてスタッフ数が少ないため、一人ひとりの業務が幅広いのが特徴です。

病院とクリニックの医療事務の違い

医療事務の業務内容は病院とクリニックで大きく異なります。主な違いは以下の通りです。

病院の業務内容

病院は外来の受診者数が多く夜間や休日の救急対応もあるため、受付や会計は混雑します。そのため受付、会計、レセプト業務などは細かく分業化され、それぞれの担当者が効率的に処理することが求められます。

クリニックの業務内容

一方クリニックは病院ほど受診者数が多くないため、一人のスタッフが受付、会計、レセプト業務まで幅広く担当することが一般的です。そのため個々の業務の習熟度に加えて、マルチタスク能力が求められます。

また病院は大規模な組織で夜勤や交代制勤務があるのに対して、クリニックは比較的小規模で、勤務時間も日勤帯がメインとなるため働き方の面でも違いがあります。

クリニックの医療事務の1日の流れ

クリニックの医療事務の1日の流れ

クリニックの医療事務の1日の流れは、クリニックの診療体制によって異なります。
ここでは関西に多く見られる、午前診と午後診の間が3~4時間あく「中抜け」のあるクリニックを例に医療事務の1日の流れを紹介します。

  • 08:30 出勤・朝礼・診療準備
    窓口の準備、カルテの準備、機器類の動作確認など
  • 09:00 午前の診療開始・受付業務
    問診票の記入の案内、会計など
  • 12:00 昼休憩
  • 16:00 午後の診療開始・受付業務
    午前と同様の業務
  • 19:00 診療終了
    会計〆、後片付け、清掃、翌日準備など
  • 19:30 退勤

「中抜け」の間は自宅に帰るか、クリニックに休憩スペースがある場合はそこで休むことができます。ただし午後診が16:00~19:00のように後ろにずれるため、実働時間は長くないものの終業時刻が遅くなる特徴的な勤務時間となります。

また月末から10日頃まではレセプト業務が加わるため、早出や残業が発生することもあります。勤務時間や残業の有無はクリニックの規模や診療科目によって異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。

クリニックで医療事務として働くメリット

クリニックで医療事務として働くメリットは主に3つあります。

多様な業務を経験できる

1つ目は、多様な業務を経験できることです。病院のように細分化された業務ではなく受付、会計、レセプトまで一連の流れを担当します。そのため医療事務に必要な幅広いスキルが身につきます。

ワークライフバランスを実現しやすい環境

2つ目は、クリニックの規模や雰囲気によってはワークライフバランスを実現しやすい環境が整っている場合があることです。

クリニックは病院に比べて規模が小さく、スタッフ同士のコミュニケーションが取りやすいため、お互いの事情を理解し合える関係性が築きやすいでしょう。また院長との距離が近いことで、育児や介護などの個人的な事情を相談しやすく、柔軟な働き方への理解が得られる可能性があります。

ただし、すべてのクリニックがワークライフバランスに理解があるわけではありません。休暇の取得しやすさや働き方の柔軟性は、クリニックの方針や院長の考え方によって異なります。

転職先を探す際は、自分のライフスタイルに合った環境かどうかを確認することが大切です。面接の時に、休暇制度や働き方について質問してみるのも良いでしょう。自分に合ったクリニックを見つけることで、仕事と私生活が両立しやすくなります。

転職先が豊富

転職先が豊富

3つ目は、転職先が豊富なことです。クリニックは全国各地にあるため、Uターン・Iターンなどさまざまな理由で転居をすることになっても、転職先を見つけることは比較的容易です。必要とされるスキルを身につけておけば、年齢を問わず長く活躍できます。

クリニックで医療事務として働くデメリット

もちろんデメリットもあります。未経験者にとって多岐にわたる業務を一から覚えるのは大変だと感じるかもしれません。また病院と比べると給与水準はやや低めの傾向にあります。

しかしその分、一人ひとりの裁量権が大きく、やりがいを感じられる職場であるとも言えるでしょう。自分のペースで着実にスキルを身につけながら医療の現場で活躍したいという方にはおすすめの職場です。

クリニックの医療事務に求められるスキル

クリニックの医療事務は未経験からチャレンジできる職種ですが、求められるスキルはクリニックによって異なります。

例えばパソコンスキルについては、基本的な文字入力ができれば十分な場合もあれば、高度な機能が使えることを必須とする場合もあります。また医療事務の資格や経験を重視して即戦力を求めるクリニックもあれば、未経験でも丁寧に指導してくれるクリニックもあるでしょう。

持っているスキルや資格によって給与に差がつくこともあるため、応募前に求人内容をしっかり確認することが大切です。面接の際は自分のスキルをアピールしつつ、それを活かせる職場かどうかを見極めましょう。

クリニックの医療事務への転職を考えている方へ

クリニックの医療事務は、幅広い業務を経験できるやりがいのある仕事です。病院と比べるとクリニックは規模が小さく、スタッフ同士のコミュニケーションが取りやすいためアットホームな雰囲気で働けるのも魅力の一つです。

クリニックの医療事務への転職を考えている人はまず求人情報をチェックし、どのようなスキルが求められているか、どんな働き方ができるのかを確認することが大切です。未経験からチャレンジできる求人もあれば、ある程度の経験を必須としている求人もあります。

また面接の際は志望動機や自分の強みを伝えるだけでなく、勤務条件についてもしっかり質問しましょう。業務内容や職場の雰囲気をイメージできるように、具体的な話を聞くことが重要です。

D&Mキャリアが最適な求人をご提案

クリニックの医療事務に興味のある方は、ぜひ一度D&Mキャリアへご相談ください。転職エージェントが丁寧にヒアリングを行って、一人ひとりに最適な求人をご提案します。応募書類の添削や面接対策など転職活動に必要なあらゆる準備をお手伝いいたしますので、万全の状態で転職に臨めます。

今後ますます需要が高まるであろう医療事務で、あなたの経験とスキルを存分に発揮してみませんか。クリニックでのやりがいのある仕事にチャレンジし、理想のキャリアを実現させましょう。転職をお考えの人はD&Mキャリアにご連絡ください。

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