【他職種から医療事務への転職】キャリアチェンジを面接でどう伝える？

他職種から医療事務への転職を検討している人の中には、転職への前向きな気持ちとは裏腹に、医療業界の知識、専門性、経験の無さから不安を抱えている人もいるでしょう。

本コラムでは医療業界未経験者が医療事務への転職を目指す際に、自信を持って面接に臨むコツをご紹介します。

面接での自己表現のコツ

転職の際、面接での自己表現の仕方は成功への重要な要素です。特に異なる職種から医療事務に転職しようとする人にとっては、これまでの職歴やスキルをどのように活かせるかを明確に述べること、そして医療事務職を選んだ理由を詳しく説明することが大切です。

ここからは、未経験の方のための「面接での自己表現のコツ」について解説します。

過去の経験をどう活かせるかを伝える

医療事務へキャリアチェンジをする際、面接でどのように自分の経験を伝えるかが非常に重要です。例えば前職が事務職だった人は、そこで培ったデータ管理や書類整理のスキルを、医療事務での業務にどのように応用できるかを具体的に説明することが求められます。また他職種からの転職を決意した理由を、採用担当者が納得できるように伝えることで、医療事務という仕事に対する熱意が示せます。

求められるスキルを理解していることを伝える

医療事務は、高い事務処理能力と卓越したコミュニケーションスキルが求められる職種です。

例えば受付業務では、健康上の悩みを抱えた受診者に直接対応するため、ただ明るく応対するだけではなく、受診者の不安や痛みに対しても寄り添ったコミュニケーションをとることが求められます。そのためには相手の感情を読み取る洞察力や、慎重に情報を伝える能力が不可欠です。さらに受診者一人ひとりの状況やニーズに応じて、臨機応変に対応できる柔軟性も求められます。

面接ではこうした必要なスキルを理解しており、それらをどう身に付け実務に活かすかを具体的に説明することが大切です。

業務内容を理解していることを伝える

医療事務の業務内容は広範囲に渡り、レセプトの作成、医療記録の管理、診療報酬の計算などの専門的なスキルが求められる業務が含まれます。これらの業務を効率的かつ正確に行うには、細やかな注意と医療に関する基本的な知識が不可欠です。さらに医師や看護師とのスムーズなコミュニケーションも重要となります。

未経験者であっても関連する研修の受講、資格の取得、実務経験を積むことによってこれらの能力は身に付けられます。医療事務への転職時には、これらの技術とコミュニケーションスキルをどのように習得し、実際の業務にどのように応用するかを明確に示すことが大切です。面接で過去の経験を活かした具体例を挙げて、それをどのように現場で活用できるかを説明することで、未経験者でも医療事務への深い理解と熱意をアピールすることが可能です。

志望動機をいかに伝えるか？

採用担当者にとって「志望動機」はあなたを深く理解する上で欠かせない要素となります。医療事務は単なる事務作業に留まらず、医療現場の効率化や受診者の満足度に大きな影響を及ぼす重要な役割を担っています。未経験者でも志望動機を通じて医療業界への強い関心と熱意を示すことが可能で、これにより採用担当者に良い印象を与えることができます。

以下に、「面接時の効果的な志望動機の伝え方」を解説します。

過去の経験を具体的なエピソードと共に伝える

医療事務は、社会への貢献度が高い仕事です。医療業界への転職を希望する多くの求職者は「これから医師や看護師を目指すことは現実的ではなくても、社会に貢献し、他人の役に立つ仕事をしたい」という強い動機を持っています。自分や家族が受けた医療サービスの経験が、他の職種から医療業界への転職を検討するきっかけとなることもあります。

面接ではこうした過去の経験を具体的なエピソードと共に伝えることで、自分がどうして医療事務として社会貢献をしたいのかをアピールすることができます。

医療分野への意欲を強調する

例えば医療関連のボランティア活動に参加した経験がある場合、その中で得た知識や経験を通じて医療の仕事に対する理解を深めたというエピソードは面接時の大きな強みとなるでしょう。またボランティア活動を通して感じた医療への興味や、社会貢献をしたいという意欲を採用担当者に伝えることができるようになります。

ボランティアを通じて医療従事者の努力を目の当たりにし、医療の重要性や仕事の充実感を実感したといったエピソードは、社会貢献への意欲を伝える上で非常に効果的です。

応募先企業に自分の価値をいかに伝えるか？

面接での重要なポイントは、医療事務として応募先企業にどのような価値を提供できるのかを示すことです。あなたが持つスキル、知識、そして資質が医療現場においてどのような利益をもたらすかを詳細に説明することで、採用担当者にあなたのポテンシャルと企業への適合性を強調できます。具体的な例や過去の経験を用いて、あなたがどのように医療事務の役割を果たし、チームや組織の成果に貢献できるかを説明することで、自分自身の価値を効果的に伝えられるようになります。

最後に、応募先企業への「自分の価値の伝え方」について解説します。

過去の具体的な成果を伝える

自分の過去の行動や成果を振り返り、それが職場にどのようなポジティブな変化をもたらしたのかを例を挙げて説明することは、採用担当者にあなたの将来の活躍を想像させる有効な手段となります。例えば取引先やチームメンバーからの感謝の声や定量的な成果を提示することで、あなたの影響力や価値を具体的に示すことができます。

医療事務としての役割を明確に理解し、どのような形で受診者や医療スタッフをサポートし、社会に貢献したいかのビジョンを描くことが重要です。こうしてあなたの意欲と仕事に対する深い洞察を採用担当者に伝えることで、医療事務としての潜在的な価値を訴えかけられるようになります。

職務に対して十分な準備と決意があることを伝える

医療事務は一見するとオフィスワークの一種で、静かで清潔な環境でのデスクワークと思われがちですが、実際には受診者の生の声に直接触れ、時には緊急事態にも対応しなければならないハードな仕事です。

面接では、この仕事が単なる受付業務以上のものであること、時には直接的に医療現場に関わることもあるという理解を示すことが重要です。これによりあなたがこの職務に対して十分な準備と決意があることを採用担当者に示せます。

さらには医療事務の仕事が、医療チームの一員として受診者のケアに不可欠な役割を果たすこと、医療現場の円滑な運営に貢献することにも言及すると良いでしょう。医療事務の知識を身に付けるために行った勉強や、過去の職務での経験がどのように役立つかも具体的に語ることであなたの価値と医療事務への適性がアピールできます。

あなたの経験・スキルを“次のステップ”へ繋げるために

自分の経験が医療業界でどのように活かされるかを伝えることは、あなたの熱意を採用担当者に示すための重要なステップです。転職を成功させるためには、自分の能力と経験を最大限に活用する適切な方法を見つけることが鍵となります。D&Mキャリアでは医療事務への転職を目指すあなたを全力でサポートします。転職活動を開始する際にはD&Mキャリアへご相談いただき、あなたのキャリアの次のステップを確実に踏み出しましょう。