履歴書・職務経歴書での「志望動機」と「自己PR」の書き方
志望動機と自己PRは採用担当者が注目する要点で、履歴書や職務経歴書を通じてあなたのスキルや経験を伝える重要な「情報源」です。しかし具体的に何を書けば良いのか迷う人もいるでしょう。
本コラムでは、書類選考通過に繋がる志望動機と自己PRの書き方を解説します。
志望動機と自己PRの違い
志望動機と自己PRの書き方を解説する前に、まずは志望動機と自己PRの違い、また何を記述すると良いのかについて説明します。
志望動機
志望動機は、あなたがその企業で働くことを希望する具体的な理由を示すものです。企業が持つ独自の魅力や価値観と自分が追求したいキャリアの方向性がどのようにリンクしているかを明確に述べます。
自己PR
自己PRは、自分のスキルや経験を通じて企業があなたを採用すればどのような価値を得ることができるのかを伝えるものです。過去の成功体験や習得したスキルを具体的に示して、あなたを採用することが企業にとってプラスになる理由を述べます。
採用担当者は何を見ているのか?
次に、志望動機や自己PRの欄に記述された内容から採用担当者はどんなことを読み取ろうとしているのかを解説します。
採用担当者が重要視しているポイントが理解できれば、それを踏まえた志望動機や自己PRが作成でき、書類選考通過に繋がりやすくなります。
志望動機のポイント
採用担当者が志望動機から読み取ろうとするのは、「自社への熱意」や「企業理念、業務内容の理解度」です。入社を希望するようになったきっかけ、自社が提供するサービス、企業文化、ビジョン等にどれだけ共感しているかは、長期的な勤務を見越した際のマッチングを判断するための基準として重要視されます。
自己PRのポイント
自己PRの部分で採用担当者が確認したいのは、「その人が持つスキルや経験を通じて、どのような価値を企業にもたらすことができるのか」ということです。また企業の風土や文化と合致しているかも、長期的なビジョンの中でどのように成長していくのかを見極める手がかりとして重要視します。
志望動機の書き方
応募書類の中でも、志望動機は自分の価値観やキャリアプランを伝える重要な項目です。どのように書くと自分の考えが効果的に伝えられるのか、いくつかポイントを紹介します。
「転職の背景」と「企業の魅力」を繋げる
志望動機の欄に応募先企業の良い点を並べるだけでは、あなたがどうしてその企業に転職したいと考えているのかが十分に伝わりません。転職の背景やキャリアビジョンと企業の魅力が繋がるような内容の記述を心がけましょう。
具体的には「前職での介護経験を活かし、御社の高い評価を受けている在宅ケアサービスに参加したい」というように、自分の経験やスキルを明示してそれがどのように応募先企業のサービスや取り組みと合致するかを示す形で記述します。
「あなただけ」の理由を明示
転職を決めた経緯、求める条件、理想のキャリアプランを明確に記述して、それがなぜその企業で実現できると思ったのか具体的な理由やエピソードを交えて伝えることが重要です。
スキルや経験を活かすシナリオを描く
過去の実績や経験をもとに「この企業において自分がどのように活躍できるのか」を具体的に述べると、採用担当者に安心感や期待感を与えられます。
自己PRの書き方
自己PRはあなたのスキルや経験を言語化して、応募先企業に魅力を伝える大切な要素です。具体的な数字や事例を用いて自分の成果や経験をアピールしましょう。
下記に自己PRを記述する時に押さえておきたい主要なポイントを紹介します。
具体的な数字を示してアピール
業務成績などを具体的な数字で示すことで、より説得力のある自己PRが作成できます。例えば「売上げを120%アップさせた」「プロジェクトの効率を30%アップさせた」というように具体的かつポジティブな結果をアピールしましょう。
企業のニーズにマッチする内容を書く
応募先企業がどのような人材を求めているかを理解し、それにマッチしたスキルや経験をアピールすることで企業からの評価を高められます。企業研究と自己分析をしっかりと行い、マッチするポイントを見つけてアピールしましょう。
重要なポイントだけを伝える
あまり多くの情報を詰め込むと、重要なメッセージが埋もれてしまいます。最もアピールしたいポイントに焦点を絞り、簡潔かつ分かりやすく伝えることが大切です。
志望動機が上手くまとめられない時は?
「志望動機を明確に述べるのは難しい」と感じる人は少なくないでしょう。以下に志望動機を上手くまとめるコツを紹介しますので、参考にして自分の志望動機を整理してみましょう。
「なぜ」に焦点を当てる
志望動機がまとまらない時には、どうしてその企業を選んだのかを考えてみましょう。転職の背景や動機と、応募先企業やそこでのポジションとの関連性を深く掘り下げることで志望動機が明確になります。
例えば「御社が充実した研修制度やチームワークを重視する文化を持っていることから、自分のスキルを磨くチャンスが増えると感じました」というように、自分の転職の理由と応募企業の特徴が結び付いた具体的な志望動機が記述できます。
自分の長所と業務内容のマッチングを考える
あなたの長所がコミュニケーション能力の高さなら、その長所が応募先企業の業務内容とどのようにマッチするのかを考えてみましょう。そうすることで「御社のチームワークを重視する環境で、スムーズなコミュニケーションを取りながらプロジェクトを推進したい」といった具体的な志望動機が記述できます。
自分の強みが見つからない時は?
「自分の強みや長所を明確に示すのは難しい」という人は、下記に自分の強みを見つけるコツを紹介しますので参考にして自己理解を深めましょう。
これまでのキャリアを振り返る
これまで経験してきた仕事や学びの内容を一つ一つ振り返ることで、自分が成し遂げてきたこと、得意とすること、強みとしてアピールできるスキルが再認識できます。これにより自己PRに盛り込むべき要点が明確になります。
家族や友人に自分の長所を質問する
自分では気付いていない長所や魅力を、家族や友人が知っていることがあります。そうした人たちからの新たな視点や意見は、自己理解を深めるヒントとなります。
まわりの近しい人たちに自分の長所について質問して、自分がどのような場面で輝いているのか、またどんな特性を持っているのかを知りましょう。
自分を知り、それを上手く他人へ伝えるために
履歴書・職務経歴書のうち、志望動機と自己PRの欄は「あなた」を簡潔に表現する場です。そこでは自分の経験や強みが希望する職場とどのようにマッチするかを明確に記述することが求められます。
転職活動は自分を知り、それを他人に伝えることの繰り返しと言えます。是非、本コラムの内容を参考にして書類選考通過に繋がる履歴書・職務経歴書を作成し、転職成功への一歩を踏み出してください。
志望動機や自己PRの書き方で迷った時は、D&Mキャリアへお気軽にご相談ください。あなたの経験や強みを活かすことができる志望動機・自己PRの書き方をアドバイスします。
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