転職活動 2023.11.22

【介護職と医療事務の面接対策】よくある質問と回答例

【介護職と医療事務の面接対策】よくある質問と回答例

面接は、事前の準備がとても重要です。採用担当者は一連の質問を通じて、求職者がその職種の業務を遂行できるか、自社の文化に適合するか、そして自社で成長を期待できるかを見極めようとします。そのため質問の背景にある採用担当者の意図を理解し、それを踏まえた回答をすることが大切です。
しかしいくら準備をしても、面接時にそれをうまく伝えられなければ、良い結果を残すことは難しいでしょう。

本コラムでは、面接でよく聞かれる質問と回答例をご紹介します。これから面接に臨む方は、是非このコラムを参考にしてください。

「自己紹介をしてください」

採用担当者が、事前に求職者のレジュメを全て読み込んだ上で面接に臨むことは少ないと思われます。そのため自分の生い立ち、長所をどう活かすか、いつから介護職や医療事務職に興味を持ったのかなどを質問されることがあります。

採用担当者にアピールできることが多い人ほど語りづらいこの質問ですが、聞き手の目線に立つことで、採用担当者が聞きたいと考えている情報をまとめることができます。

回答のポイント

採用担当者はレジュメをすでに手元に持っているので、そこに書かれている学歴や経歴をそのまま順を追って話す必要はありません。

志望動機を中心に自分の情報を話すことで、これまでの経験やスキルだけではなく、志望した理由の一貫性をアピールすることができます。

回答例

「○○と申します。本日は面接の機会を賜りまして誠にありがとうございます。
私は〇〇大学○○学部を卒業し、これまで〇〇業界で4年ほど○○職として働いてまいりました。そんななか私が医療事務に興味を持ったきっかけは、医療事務員として働く友人より、医療事務という仕事は~~に難しさはあるものの、患者さまが元気になっていく姿を間近で見守ることが出来る、とてもやりがいのある仕事だという思いを聞いたことです。
そして医療事務について調べていくなかで、患者さまの対応はもちろん医師や看護師など医療技術者の仕事のし易い環境を作ること、そして診療報酬請求という医療機関にとってなくてはならない請求事務を担うことなどを知り、大きなやりがいを持って取り組める仕事だと感じました。
私がこれまで培った正確な事務処理能力と、相手の立場で考え動ける対応力を活かすことで、医療の現場でお役に立てるものと思っております。入職後は患者さまに寄り添える事務員としてお役に立ちたいと考えております。
性格は明るく前向きで、これまでの職場の同僚や上司、お客さまからは話しかけやすいと言われています。よろしくお願い致します」

「仕事の内容についてどの程度知っていますか?」

「仕事の内容についてどの程度知っていますか?」

介護職や医療事務職の面接では、具体的な業務内容への理解が求められます。採用担当者は業界研究を通じて得たあなたの知識を評価することで、仕事への熱意やモチベーション、さらには入社後の定着率や活躍を見極めたいと考えています。
これは単に業務をこなせるかどうかだけではなく、仕事に対する情熱や長期的なキャリアビジョンを持っているかを確認するためです。

回答のポイント

仕事のポジティブな面だけでなく、ネガティブな面にも目を向けて、それらをどのように乗り越えていくのかを伝えることが大切です。実際の業務における苦労ややりがいについて具体的な例を挙げることで、より説得力のある回答になります。

またなぜ他社ではなく、その企業を選んだのかを明確にすることも重要です。企業研究を通じてその会社の文化や特色を理解し、自分の経験や強みをどのように活かせるかを繋げて説明することで、採用担当者にあなたの意欲を示すことができます。

未経験者の回答例

「受診者さまの最初の窓口として受付、保険手続き、医療データの管理等クリニックの運営において重要な役割を担っていると認識しています。未経験ではありますが、すでに必要な知識を勉強しており、資格取得に向けても努力しています。迅速性と正確性が求められる大変さも理解しておりますが、患者さんが健康を取り戻していく過程に関わることができるやりがいのある仕事だと思います。
御社を志望する理由は、受診者さまに寄り添った丁寧なサービスと、従業員の成長を重視する環境に大きな魅力を感じたからです。私のコミュニケーション能力とチャレンジ精神を活かし、御社で医療事務として貢献できることを楽しみにしています」

「介護職は日々、利用者さまの心身のサポートを通じて自立と生活の質の向上に貢献できる仕事だと思っています。未経験ではありますが、介護に関する知識を学んでおり、3年後には介護福祉士の資格を取得したいと考えております。御社が提供している質の高い介護サービスと従業員のスキルアップを支援する取り組みに惹かれて、こちらで働きたいと強く感じました。私の持つコミュニケーションスキルと前向きな姿勢をもって、チームの一員として利用者さまの笑顔のために尽力したいと考えています」

経験者の回答例

「これまで医療事務として2年間従事してきました。主に受付管理、保険請求処理、医療記録の整理などを担当しました。御社の医療事務職に関心を持ったのは、先進的な電子カルテシステムや無人精算機の導入など、革新的な取り組みに触れたからです。こうした環境で働くことで、受診者さまにより良いサービスを提供できると思いました」

「これまで2年間、老人ホームでご高齢の利用者さまの介護サポートをしてきました。そのため、業務と現場の大変さは理解しております。半年前から認知症の予防について勉強をしていく中で、さらにスキルを高めたいと思うようになりました。独学に限界を感じていた時に、施設全体で認知症の予防に取り組んでいる御社を知りました。こちらで働くことで認知症予防に関する専門性をさらに深めると同時に、利用者さま一人一人に寄り添ったケアができると確信しています」

「いつから働けますか?」

「いつから働けますか?」

採用担当者は自社が求めている入社日と、求職者の希望する入社日に差異が無いかを確かめるためにこの質問をします。
特に企業がなるべく早く採用したいと考えている一方で、求職者がまだ在職中で、かつ辞める目処が立たない場合は人員配置や業務に影響を及ぼす可能性があります。採用担当者はこのような状況を避けるために、具体的な入社可能日を確認して早期に業務が開始できるのかどうかを見極めようとします。

回答のポイント

求職者にとって「すぐにでも働きたい」という意志をアピールできる質問ですが、在職中に転職活動をしている場合は職務への責任感を評価されるものでもあります。

民法第627条では「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する」と定められており、一般的な正社員雇用である場合には2週間前までに退職願を提出することで問題なく退職ができるのです。

しかしこれは法律上の規則であり、一般的な就業規則や引き継ぎなどに配慮すると、退職までは1ヶ月から1ヶ月半程度余裕を持つべきでしょう。

回答例

「就業規則上は2ヶ月前の通達という規則になっておりますが、これまで私が在職中に退職をしていった方々を見ていると、おおむね1ヶ月前に通達をしております。私も、内定いただいてから1ヶ月ほどで御社に移れるように調整をするつもりです」

「現在勤めている職場の引き継ぎがありますので、1ヶ月半後の1月末に退職したいと考えています。しかしできるだけ早く御社で貢献したいという強い意志があり、必要であればより早いタイミングで就業できるように調整するつもりです」

面接成功の鍵は「準備と自己分析」

面接が近づくと「どのような質問をされるのか」と不安になるのは当然のことです。これまで紹介したよくある質問の回答を準備することで、自己理解が深まり、自信を持って面接に臨むことができます。
面接での成功は、計画的な準備と自己分析から始まります。面接対策に関して不安や疑問がある場合は、D&Mキャリアへご相談ください。専門のキャリアアドバイザーが、あなたのキャリア形成を全力でサポートいたします。

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