改めて考える　“転職活動”とは？

皆さま、はじめまして。
D&Mキャリアの三好と申します。

今回は“転職活動とは何か”という、普段あまり考えないことについて改めて考えたいと思います。

結果に大きく影響を及ぼす転職活動の「始め方」

私の考える転職活動は、自己分析と情報収集から始まるものです。
日々、求職活動中の方と面談をしていますと、次にしたい仕事（業種・職種）が定まっていない方も、転職活動で必ず押さえておきたい条件が明確に認識出来ていない方もいらっしゃいます。
その状態で応募をし始めても、確たる判断基準がないわけですから結果的には満足度の高い活動、納得のいく転職にはなり得ません。
最初にすることは書類を作るでも応募するでもなく、自己分析をしっかりとすることです。
そして明確になった条件に基づいて情報収集をし、応募書類の作成を開始します。

転職活動では、自分のことを知らない相手に自分のことを理解してもらう、興味を持ってもらうことが肝心です。
そのためには、相手の興味を引ける要素が何かを把握することがまた重要です。
相手がコミュニケーションスキルを求めているのに、「黙々と、正確に作業出来ること」をアピールしても刺さりにくいですよね。
自分のアピールしたいことは、必ずしも相手が興味を抱くポイントではないということです。
せっかく応募するのですから、効果的に自分のことを伝えることはこれ以上なく正しい戦略です。

書類作成の極意は「手間」にあり

さぁ、自己分析と情報収集が出来たらいよいよ書類の作成です。
応募書類としては履歴書と職務経歴書が基本的に用意するものです。
それぞれの書類作成のポイントはこちらで詳しく解説していますので参考にしてみてください。

こちらでも触れていますが、書類選考の通過確率を高めるコツは、手間を惜しまないことと、読み手の気持ちでチェックしてみることです。

言い始めたらきりがありませんが、例えば男性で、ネクタイの歪んだ写真の履歴書を見た印象と、きっちりとネクタイが整った状態の写真が貼付された履歴書を見た印象だと、どちらの応募者と会ってみたいと思えそうでしょうか。反対に、どちらの応募者とは会いたいという気持ちがしぼむでしょうか。

志望動機がしっかり書かれた履歴書なのか、「これまでの経験を活かして働きたく志望致しました」というどこにでも通じる志望動機の履歴書なのか、どちらが採用する側（読み手）として会ってみたいと思えそうでしょうか。

採用する側も決して暇ではないわけですから、書類を見ながら楽観的な判断はしてくれません。“写真の印象はあまり良くないけど、会ってみたらすごく良い人物かもしれない”などとはまず思ってくれません。そう考えると写真をしっかり撮ること、用意することは面接に繫がる確率を高めることになるわけですし、たったそれだけのことで効果的に活動を進められるならば、しない手はありません。

写真一つ、志望動機一つ、その手間を惜しまないことが書類選考通過の確率を高めることに繫がります。

相手が求める「自分」をプレゼンする

この考え方は面接でも共通します。

世界で一番自分のことを知る人間は自分ではありますが、では今の自分は世界で最高の自分プレゼンターでしょうか。
自分のことを知っているということと、自分のことを第三者にしっかり説明出来ることは必ずしもイコールではありません。

まず大切なことは自己分析をして自分をよりよく知ること、情報収集をして相手が興味を持つポイントに訴求する内容を意識して伝えることが正しい戦略です。

そして面接も一つ一つ分解・分析すれば、ある程度はテクニカルに確率を高めることが出来ます。
目を見て話す応募者と、話すときに目が泳いでいる応募者では、どちらの方が採用したいと思ってもらえそうでしょうか。
自分の長所や短所を語れる人とそうでない人では、どちらの応募者に仕事を任せたいと思ってもらえそうでしょうか。