転職支援 2026.02.16

【転職支援の現場から】「未経験可」でも49社落ちる現実|求人票を読み解くポイント

【転職支援の現場から】「未経験可」でも49社落ちる現実|求人票を読み解くポイント

※当コラムは、D&Mキャリアのキャリアコンサルタントが実際の転職支援で経験したエピソードをもとに執筆しています。なお、個人が特定されないよう、事実関係については一部内容を変更しています

「1ヶ月で50社にエントリーして、49社が書類で落ちました」

先日、私たちのもとに相談に来られたA様は、疲れ切った表情でそうおっしゃいました。
未経験から経理職への転職を目指して活動を始めたものの、思うように選考が進まず行き詰まっていたのです。

A様が応募していたのは、「未経験可」と書かれた求人ばかりでした。未経験でも応募できるはずなのに、なぜこれほど落ちてしまうのか。
A様自身も、何が問題なのかわからなくなっていました。

本コラムではA様の事例を通じて「未経験可」求人の実態と、求人票を読み解くポイントについてお伝えします。

A様との出会い

まずは、A様がどのような状況で私たちのもとへ相談に来られたのかをご紹介します。

A様のプロフィール

A様は、県庁に勤務する20代半ばの女性でした。
公務員として2~3年の勤務経験があり、安定した立場にいらっしゃいました。

A様は以前から経理の仕事に関心を持っており、働きながら簿記2級の資格を取得されていました。
現職でも経理補助的な業務に携わった経験があり、本格的に経理職としてキャリアを積みたいという思いから転職を考え始めたのです。

直面していた問題

A様は転職サイトに登録したところ複数の転職エージェントから連絡があり、気がつけば5社の転職エージェントに並行して依頼をしている状態になっていました。

各転職エージェントから「未経験可」の経理職求人を紹介され、勧められるままにエントリーを続けた結果、1ヶ月ほどで50社に応募していました。
しかし結果は49社が書類選考で不採用となり、面接に進めたのは1社だけでした。

「簿記2級も持っていますし、経理補助の経験もあります。未経験可の求人に応募しているのに、なぜこんなに落ちるのでしょうか」

A様はそう言って、困惑した様子を見せていました。

A様との面談

A様から状況をお聞きして、私たちはじっくりと面談を行いました。

状況を整理する

まず、A様がこれまでに応募してきた求人の内容を確認させていただきました。
いずれも「未経験可」「未経験歓迎」と記載された経理職の求人でした。

A様は簿記2級を保有しており、経理補助の経験もあります。
一見すると「未経験可」の求人であれば、書類選考を通過してもおかしくない経歴に思えます。

しかし現実は、49社が書類選考で不採用という結果になっていました。

「未経験可」の実態をお伝えする

「未経験可」の実態をお伝えする

私たちはA様に、率直にお話をさせていただきました。

「A様の経歴が悪いわけではありません。ただ『未経験可』と書かれた求人のすべてが、本当に未経験者を積極的に採用したいと考えているとは限らないのです」

A様は少し驚いた様子でしたが、話を聞いてくださいました。

「求人票に『未経験可』と書くことで、応募の間口を広げている企業は少なくありません。しかし実際に経験者と未経験者の両方から応募があった場合、経験者が選ばれる傾向があります。『未経験可』は『未経験者を優先して採用する』という意味ではないのです」

「未経験可」求人の実態

「未経験可」と書かれた求人には、いくつかのパターンがあります。

間口を広げるための表記

企業が求人を出す際に「経験者のみ」と限定すると、求職者が集まりにくくなることがあります。
そのため「未経験可」と記載して、幅広い層からの応募を受け付けるケースは珍しくありません。

こうした求人は、未経験者を排除しているわけではありません。
ただし選考の段階では経験者が優先されることもあり、「未経験者でも応募はできる」という程度の意味合いで記載されている場合があるのです。

経験者が応募すれば経験者が選ばれる

A様のように公務員として経理補助に携わった経験がある方は、完全な未経験者とは言えません。
しかし一般企業で経理業務を担当してきた方と比較した場合、企業が即戦力として期待する度合いはやや低くなる傾向があります。

「未経験可」の求人に経験者も応募している場合、企業としては経験者を優先して選考するケースが少なくありません。
A様が書類選考で落ちた49社の多くもおそらくは経験者からの応募があり、そちらが選ばれたのではないかと考えられます。

大量エントリーがもたらすもの

A様のケースでは、5社の転職エージェントから勧められるままに大量のエントリーを行っていました。
結果として1ヶ月で49社に書類選考で不採用になるという経験をして、A様は心身ともに疲弊してしまっていました。

前述の通り「未経験可」と記載されていても、実際には経験者を優先する企業は少なくありません。
つまり「未経験可」の求人には本当に未経験者を積極的に採用したい求人と、間口を広げるために記載している求人が混在しているのです。

本来であれば転職エージェントが企業の採用意向を確認して、「この求人は本当に未経験者を採用する意思があるのか」を見極めた上で紹介すべきだったのかもしれません。
しかし各転職エージェントでそうした確認がなされていたのかどうかは、定かではありません。

もし事前に「未経験可の求人でも経験者が優先されることが多いので、書類選考で落ちることは珍しくありません」という説明があれば、A様も49社に落ちたことをそれほど深刻に受け止める必要はなかったはずです。
しかしそうした説明がないまま不採用通知が続いたことで、A様は「自分に問題があるのではないか」と思い悩むことになってしまいました。

「未経験可」求人との向き合い方

A様との面談を通じて、今後の転職活動の進め方についてお話をしました。

求人の「本気度」を見極める

求人の「本気度」を見極める

私たちはA様に、これまでの転職活動で何が起きていたのかをお伝えしました。

「未経験可」と書かれているからといって、すべての求人が同じ条件で選考を行っているわけではありません。
本当に未経験者を積極的に採用したいと考えている求人もあれば、間口を広げるために記載している求人もあります。

大切なのは、その求人が本当に未経験者を求めているのかどうかを見極めることです。
私たちD&Mキャリアでは、企業の採用意向を確認した上で求人をご紹介しています。

D&Mキャリアでのサポート

A様は、私たちの説明に納得された様子でした。

「今まで応募していた求人が、本当に未経験者を求めていたのかどうかなんて考えたこともありませんでした。ただ『未経験可』と書いてあるから、応募していただけでした」

A様はこれまでの転職活動を振り返り、エントリー先を厳選する形で活動を続けることにされました。

私たちはA様のご希望をお聞きした上で、本当に未経験者を採用する意思のある求人をご紹介することにしました。
数は多くありませんが、企業の採用意向を把握した上でご紹介できる求人に絞ってサポートを進めていくことになりました。

転職活動で疲弊してしまった方へ

A様のように「未経験可」の求人に応募しても結果が出ないと、自分自身に問題があるのではないかと感じてしまうことがあります。
しかし求人票に書かれた「未経験可」の意味合いは、求人によって異なります。

大切なのは、一人で抱え込まないことです。
書類選考がなかなか通らない、どの求人に応募すれば良いのかわからないなど、転職活動で行き詰まりを感じている方はぜひ一度ご相談ください。

D&Mキャリアでは求人の紹介だけではなく、転職活動の進め方や求人票の読み解き方についてもサポートしております。

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