医療事務のレセプト点検のコツとは?役立つ資格も紹介
医療事務の業務には、レセプト作成があります。
作成したレセプトに誤りがあれば、診療報酬の支払いに遅れが出ることもあるので、レセプトの点検も医療事務の大切な仕事です。
こちらの記事では、レセプト点検のコツやレセプト点検に役立つ資格について、ご説明します。
レセプト点検とは
作成したレセプトの不備や入力ミスの確認をするのが、レセプト点検です。
入力したデータに漏れや誤りはないか、診療内容と病名に整合性があり医療行為の記載内容は妥当であるかなどの確認を自ら行い、医師に確認を仰ぎます。
請求の前には医師が確認を行いますが、医師が確認をした際にはミスのない状態となっていることが、やはり理想でしょう。
レセプト点検のコツ
レセプト点検の際、全体を細かく確認する必要がありますが、特に注意しなければならない項目を事前に理解しておくことで、ミスの発生を抑えることができます。
レセコンのエラー表示を確認する
レセコンには、事前に算定ルールや保険ルールが組み込まれており、ルールに違反している箇所はエラーが出るようになっています。
入力時にエラーが出た場合には、エラー内容を確認し、都度修正を行いましょう。
過剰請求になっていないか確認する
同日同月算定不可の内容を請求してしまったり、自費診療のみの場合に再診料を請求してしまったりすると、過剰請求となってしまいますので、注意深く確認しましょう。
治療部位・病名が正しく入力されているか確認する
治療部位や病名の誤入力にも気を付けましょう。
治療過程が複雑な場合、特にミスが起きやすいため、入念に確認するようにしましょう。
医師への確認は必ずとるようにする
医療事務は、医師が受診者に行った診療や処方の内容をレセプトに記載します。
検査記録に検査病名の記載が無いなど、担当した医師でなければ分からないこともあるので、内容が不明な場合には必ず医師に確認をとるようにしましょう。
レセプト点検に役立つ資格・試験
レセプト点検の能力を証明したり、スキルアップしたりするためには、たとえば下記のような試験・資格が役立ちます。
レセプト点検業務技能検定試験
日本医療事務協会が主催するレセプト業務の全般的な知識が試されるレセプト点検に特化した試験です。
試験内容は、診療内容や処方された薬と傷病名の整合性を確認することなどの、レセプト点検における実践的な技能や知識が出題されます。
医療事務認定実務者(R)試験
全国医療福祉教育協会が主催するレセプト作成を含めた医療事務の基礎知識・能力が問われる試験です。
医療機関における各種制度、医療接遇、診療報酬や医療事務業務についての知識、レセプト作成の実技試験などが出題されます。
医療事務技能審査試験
日本医療教育財団が主催する医療事務としての基礎知識・実務能力が問われる試験です。
医療事務技能審査試験に合格すると、メディカルクラーク(R)を名乗ることができます。
40年以上続いている試験で、他の試験と比較して受験者・合格者の数がかなり多いという特徴があります。
診療報酬請求事務能力認定試験
公益財団法人日本医療保険事務協会が主催する公的資格試験です。
診療報酬請求の実務能力・知識を問う医療事務資格の中で最も難易度の高い試験・資格であると言われており、合格するためには、医療事務としての深い知識が必要です。
おわりに
レセプト点検のコツや、レセプト点検に役立つ資格・試験について、ご説明しました。
レセプトは医療機関の利益に関わる重要なものであるため、ミスや不備が無いよう、適切に点検を行う必要があります。
当記事でご紹介した点検のコツを実践していただき、資格取得によるスキルアップもぜひ検討してみましょう。
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