医療事務 2022.09.29

医療事務資格 医療事務管理士とは

医療事務管理士とは

医療事務は未経験からでも始めやすく、働きながらスキルや知識を身につけていくことができるため、医療事務としてスキルアップを図ろうと資格取得を考えている方もいらっしゃるかと思います。
本記事では、医療事務資格である「医療事務管理士」についてご紹介していきます。

医療事務管理士とは

医療事務管理士とは、株式会社技能認定振興協会(JSMA)が実施している「医療事務管理士技能認定試験」に合格して技能が認定された人のことを指します。
医療事務に関する資格は少ないため、採用時の目安に活用されたり、未経験者が業務に関する知識や技能を吸収できているかの確認に用いられたりしています。

医療事務管理士の試験について

医療事務管理士の試験について

医療事務管理士の試験では、医療事務に必要な保険に関する知識や医療費の算定知識、医療に関する知識が問われ、レセプト作成やレセプトの間違いを正しく修正する実技試験も行われます。
医療事務に関する知識だけではなく、実務の処理能力も試験に含まれているため、即戦力としてのアピールポイントにもなるでしょう。

医療事務管理士は民間資格であり、この資格を持っていなくても医療事務として働くことは可能です。
医療事務として働く意欲を応募先にアピールしたい場合や、医療事務に関する自分のスキルを確認する目的で受験するのが良いでしょう。

医科と歯科の2種類に試験が分かれる

医療事務管理士は医科と歯科に分かれています。
医科医療事務管理士であれば病院やクリニック、健診センターなどで活かすことができ、歯科医療事務管理士は文字通り歯科医院で活かすことができるでしょう。

学科試験の出題範囲はどちらも同じですが、実技試験でのレセプト作成が歯科は外来で2問、医科は外来と入院でそれぞれ1問ずつ出題されます。

医療事務管理士の試験概要

試験に関する情報を以下の表にまとめました。

医科医療事務管理士
試験方法 在宅試験(※新型コロナウィルス感染症の影響で当面の間、一般会場試験を中止)
インターネット試験(IBT方式)
試験形式・時間 学科試験 1時間 多肢選択式(マークシート)
実技試験 3時間 多肢選択式(マークシート)
合格基準 学科試験 80%以上
実技試験 各問題60%以上かつ、合計得点が80%以上
受験資格 特になし
受験料 7,500円(税込み)
歯科医療事務管理士
試験方法 在宅試験(※新型コロナウィルス感染症の影響で当面の間、一般会場試験を中止)
試験形式・時間 学科試験 1時間 多肢選択式(マークシート)
実技試験 3時間 レセプトの点検と作成
合格基準 学科試験 80%以上
実技試験 各問題60%以上かつ、合計得点が80%以上
受験資格 特になし
受験料 7,500円(税込み)

合格率は医科医療事務管理士が50%以上、歯科医療事務管理士が70%以上と公式サイトで紹介されています。
インターネット試験を選択する場合、試験時間が合計3時間になったり、レセプト業務に関する実技試験が記述式から選択式に変わったりしますので注意しましょう。

学科・実技のいずれかにのみ合格した場合、合格した科目の受験は6ヶ月間免除されます。6ヶ月以内に残りの科目を再受験して合格すれば、医療事務管理士の認定を受けることができます。
その場合の受験料は、一部免除されます。

参照元:株式会社技能認定振興協会(JSMA)

医療事務管理士の試験に合格するためには

医療事務管理士の試験に合格するには

医療事務管理士の試験に合格するためには、過去問を早い段階から繰り返し行うことが有効です。
出題される問題のイメージがしやすくなり、復習するべき項目も明確になりやすいため、なるべく早い段階から過去問に取り掛かりましょう。

また、公式サイトでも紹介されていますが、レセプトを書く練習は何回もしておくようにしましょう。

おわりに

医療事務資格である「医療事務管理士」についてご紹介しました。
医療事務に関する資格は少ないため、採用時の目安になったり、スキルを確認できたりしますので、気になった方は受験してみましょう。

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