転職活動 2023.10.17

【事務長】介護・医療業界における転職の実際

【事務長】介護・医療業界における転職の実際

事務長の転職市場の現状

介護・医療業界の中でも、特に病院における事務長のポジションは重要な役職となっています。病院の運営などの多岐にわたる管理業務を担う事務長は経験と実績が求められ、そもそもの求人数が少なく、競争は激しいものとなっています。

事務長の求人の多くは病院から出ていますが、規模も大病院から中小病院まで様々です。それぞれの病院は所在地、設備、専門性に応じて運営方針や組織体制が異なるため、事務長としての業務内容や求められるスキルも多岐にわたります。

事務長の転職の難易度

事務長のポジションは信頼関係や業界内での人脈が重要とされる職種のため、内部昇格やリファーラル採用が主流となっています。また、病院内での人間関係や業務の連携が重要とされることから、既存のスタッフから適任者を選出する傾向にあります。

そのため、外部からの転職活動は難易度が高いと考えられています。しかし病院の経営状況、将来的なビジョン、地域社会との関係性などに応じて外部からの新しい風や経験を取り入れたいと考える病院も存在します。

リファーラル採用のメリット

事務長として転職を目指す人の中には業界経験が長く、知人や業界内の人脈を活用して転職活動を行う人もいます。これには信頼関係がすでに築かれているため、スムーズに転職活動が進められるというメリットがあります。

リファーラル採用のデメリット

一方で知人や人脈を通じた転職は、「入社後のギャップ」を生む場合があるということを忘れてはいけません。なぜなら知人や人脈を通じての紹介や推薦は、その人間関係を重視した結果であり、実際の職場の環境や業務内容がイメージと異なる場合があるからです。それが原因で短期間での転職を繰り返すケースも少なくありません。

特に、同じ職場で働いたことがない知人・人脈からのリファーラルではミスマッチが生じやすいと言われています。

転職を成功させるためには知人や人脈だけに頼らず、自分のキャリアや希望する職場環境を分析して情報収集をしっかりと行うことが重要です。

事務長の転職成功のためには

事務長の転職成功のためには

事務長として転職を目指す人の特徴として、年齢層が高めであり、長い業界経験を持つことが挙げられます。長い経験は転職活動において大きなアドバンテージとなりますが、一方で経験の長さだけを前面に出し過ぎるとその「質」が伝わりにくいという落とし穴も存在します。

特に事務長の転職市場においては、履歴書や職務経歴書での「定量的な成果の示し方」が非常に重要です。具体的な数字や過去の実績をもって定量的にアピールすることで、自分の経験やスキルの価値を応募先企業に伝えられるようになります。

60代前半の転職成功例

転職成功の例として、60代前半の事務長が転職活動をする際に「病床稼働率の向上」といった数値に基づく実績を職務経歴書に具体的に記述し、それが採用の大きな決め手となったケースがあります。

この求職者は、これまでのキャリアを通じて培ったコミュニケーション能力やマネジメントスキルを具体的なエピソードとともにアピールしました。これによりただの「経験者」ではなく、組織の中でのリーダーシップや実践力を持っている人と評価されたのです。

自分のキャリアや経験に自信を持つことは大切ですが、それをいかに相手に伝えるか、そしてどのように自分の強みとして活かすかが転職成功のカギとなるのです。

事務長が転職活動で気をつけるべきこと

事務長が転職活動で気をつけるべきこと

事務長としての役割は多岐にわたりますが、その業務内容をひと言で表現するのなら職場の「番頭」と言える存在で、実績と同様にその背後にある「マインド」や「想い」が非常に重要となります。

「想い」とは、具体的には入社する病院のビジョンやミッションにどれだけ共感できるか、そしてそのビジョンを実現するためにどれだけ自らを投じることができるかという部分を指します。事務長としての経験は重要ですが、新しい病院のビジョンや方針に心から共感し、それを実現するための意欲や情熱がなければ真のリーダーシップを発揮することは難しいでしょう。

事務長としての経験や業績を単に数字で表現するだけでは、あなたのマネジメントスキルは伝わりにくくなります。反対に病院のビジョンにのみ焦点を当てて「想い」だけを強調しても、具体的な成果が見えないため評価されるのは難しいでしょう。

事務長としての業績や経験を伝える際には定量的な数字とともに、その背後にある想いや経験をバランスよく表現することが求められるのです。

書類作成のコツ

事務長として転職を目指す人のうち、年齢の高い方ほど書類選考や応募書類の作成に慣れていないという現状があります。それは時代の変遷やデジタル化の波に乗り遅れてしまったこと、そして同じ職場での長期的な勤務経験から書類作成の知識が得難くなるためです。

しかし転職活動において履歴書や職務経歴書は「自分を売り込むための資料」と言えるものです。応募書類が採用担当者に与える第一印象は非常に大きなものです。作成にあたっては単にこれまでの経歴を記述するのではなく、業務への取り組み方や具体的なマネジメントの経験を内容に盛り込んで、応募先企業にあなたのスキルや強みを明確に伝えましょう。

成果を数字で語ることのリスク

転職市場は個人のスキルや経験だけでなく、その背後にある「想い」や「価値観」をどれだけうまく伝えられるかがカギとなります。

特に事務長というポジションでは、多岐にわたる業務経験を持っているがゆえに、成果をどのように表現するかがとても重要なのです。

成果を数字で表現すると、確かにその業績の大きさや効果を具体的に示すことができます。しかしあまりにも数字だけに偏った情報提供となると熱意や情熱が伝わらない可能性があります。結果として「人間味に欠ける」という印象を与えてしまうこともあるのです。

転職成功のために、転職エージェントができること

事務長の転職成功のためには、定量的な数字に加えて、転職先の病院を選ぶ理由、これまでの経験、職員への思いなどの情報のバランスが非常に重要です。こうした情報が充実していると、転職エージェントは推薦文を書きやすくなり、転職者の魅力をより効果的に伝えられるようになります。

転職エージェントの役割は、転職を希望する人が持っているこれらの情報を最適な形でまとめて、応募先企業に伝えるサポートを行うことです。それは単に履歴書や職務経歴書の添削だけではなく、あなたの「想い」や「価値観」を明確にする過程を通じて真の価値を伝えるための最適な方法を見つけることなのです。

D&Mキャリアが事務長の転職を全力でサポートします

介護・医療業界における事務長の転職は難易度が高いものの、自分の実績を効果的に伝えることで成功への道が開けます。転職活動の際は自分のキャリアをしっかりと振り返り、それをどのようにアピールするかを考えることが大切です。D&Mキャリアはそうした皆様の転職活動を全力でサポートします。事務長としての転職活動でお困りでしたらお気軽にご相談ください。

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