転職活動 2024.04.05

【面接対策】気をつけるべき言葉遣いと表現

【面接対策】気をつけるべき言葉遣いと表現

「言葉遣い」は面接での印象に影響を与えます。しかし、緊張して誤った言葉を使ってしまうこともあるかもしれません。それではどのような言葉遣いをすれば、採用担当者に良い印象を持ってもらえるのでしょうか。

本コラムでは、面接で気をつけるべき言葉遣いと表現について解説します。

敬語の間違いは面接の結果に影響を与える?

まず、敬語の使い方を間違えることが面接の結果に影響を与えるのかどうかについて解説します。

誤った敬語を使う=不合格ではない

誤った敬語を使ったからといって、不採用になるわけではありません。しかし採用担当者はあなたの人柄や能力を総合的に判断しているため、敬語の間違いはマイナス評価となることがあります。

正しい敬語・言葉遣いは採用担当者に良い印象を与える

正しく敬語を使える人、美しい日本語を話す人が減っていると思われる昨今において、面接で正しい言葉遣いができれば採用担当者はあなたが入職後、まわりのスタッフや利用者・受診者とスムーズに対応できると好印象を持つでしょう。

適切な言葉遣いは面接の合否を直接左右するものではありませんが、あなたの人柄を伝える重要な要素の一つです。丁寧な言葉遣いを心がけることで、プロフェッショナルな印象が与えられます。

敬語の種類

続けて、面接で使用する頻度の高い敬語について解説します。

敬語には、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。

採用担当者には尊敬語を使い、自分のことを話す時は謙譲語または丁寧語を使いましょう。

尊敬語

目上の人を敬う気持ちを表す敬語です。人だけに使うものではなく、行動や状況に対しても使用されます。

思う:思われる、お思いになる

言う:おっしゃる、言われる

行く:行かれる、いらっしゃる、お越しになる

謙譲語

自分がへりくだることで、敬う気持ちを示す敬語です。自分の行動だけでなく、自分の身内がした行動に対しても使用されます。

思う:存じる

言う:申し上げる、申す

行く:参る、伺う

丁寧語

相手に対する言い回しを丁寧にすることで敬意を表す敬語です。目の前の相手へはもちろん、相手の立場に関係なく使用できるため、面接などのビジネスシーンや年上の人と話す時にも使うことができます。

思う:思います

言う:言います

行く:行きます

注意するべき日常語

注意するべき日常語

日常的に使っている言葉の中には、面接の場では不適切なものがあります。次のような表現を使用しないように注意しましょう。

「僕」「自分」ではなく、「わたし」「わたくし」

ビジネスの場では「わたし」もしくは「わたくし」を使用しましょう。「わたし」よりも「わたくし」の方がより丁寧な印象になります。「僕」「自分」はカジュアルな印象になるので、面接での使用は避けるべきです。

「了解しました」ではなく、「かしこまりました」「承知しました」

面接官から何かを提案された際、承諾する場合は「承知しました」「かしこまりました」と答えましょう。「了解しました」は同等もしくは目下の人に使う言葉なので避けましょう。

面接では「貴社」ではなく、「御社」

口頭で応募先企業を指す場合は「御社」が正しい表現です。「御社を志望した理由は~」と志望動機を述べる時によく使用します。

ただし履歴書などの書面では「貴社」と記述するのが正しいので、間違えないようにしましょう。

「〜になります」の使用方法に注意

状態の変化を表す時に使用する「〜になります」は正しい使い方ですが、変化しないものや場所に対して「~になります」を使用するのは誤りです。

誤:「最寄り駅は淀屋橋駅になります」

正:「最寄り駅は淀屋橋駅です」

一方で「介護職に就いて5年になります」や「来月で子供は3歳になります」など、時間の変化を表す時の「~なります」は正しい使い方となります。

間違えやすい二重敬語

敬語を重ねた表現は丁寧に聞こえますが、「二重敬語」と言って誤りです。

ここでは面接で使用しがちな二重敬語を紹介します。

「させていただいております」

「させていただく」は相手の許可を受けて何かを行い、そのことで恩恵を受ける場面で使う表現です。現状を説明する場合は「しております」が正しい表現となります。

誤:「現在の職場ではマネージャーをさせていただいております」

正:「現在の職場ではマネージャーをしております」

「おっしゃられる」

「おっしゃる」は尊敬語ですが、「おっしゃられる」は尊敬の尊敬、いわゆる二重敬語となり過剰な敬語であるため誤りです。

誤:「おっしゃられる」

正:「おっしゃる」

「拝見いたしました」

「拝見する」は謙譲語ですが、それに丁寧語の「いたします」を重ねると二重敬語となります。

誤:「御社の求人を拝見いたしました」

正:「御社の求人を拝見しました」

「お伺いさせていただきます」

「お伺いする」はすでに謙譲語です。「させていただく」という表現を重ねると二重敬語になります。

誤:「来週火曜日にお伺いさせていただきます」

正:「来週火曜日に伺います」

うっかり言ってしまうNG表現

うっかり言ってしまうNG表現

下記は、日常会話で無意識に使っていることが多いNG表現です。

採用担当者に失礼な印象を与えかねないので、注意しましょう。

「参考になります」

採用担当者の話に「参考になります」と答えるのは失礼にあたります。「参考」は相手の考えを自分の足しにするという意味合いが強いため、目上の人に使うのは避けるべきです。「勉強になります」と言いましょう。

誤:「大変、参考になりました」

正:「大変、勉強になりました」

「なるほど」

面接官の言葉に同意を示す反応を見せるのは大切なことです。しかし「なるほど」という言葉を目上の相手に使うことは失礼にあたります。「なるほど」には相手の言うことを評価している意味合いが含まれるため、面接での使用は不適切です。

同意する時は「おっしゃるとおりです」「はい、そうです」と言いましょう。

「すみません」

こちらのミスで謝罪をする時は「申し訳ありません」「申し訳ございません」が適切な表現です。「ごめんなさい」「すみません」は立場が同等な相手に使う言葉なので避けましょう。

配偶者の話をする時に気をつけること

面接で自分の家族について話すこともあるでしょう。その時、配偶者のことをどのように呼称すれば良いのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。

配偶者の呼び方

配偶者について話す時は、「夫」または「妻」という呼称を使用します。

妻のことを「嫁」と呼ぶ人もいますが、「嫁」は本来息子の妻を意味する言葉です。

また夫のことを「旦那」と呼ぶ人もいますが、くだけた表現のため面接の場では「夫」と言いましょう。

正しい言葉遣いをより活かすために

正しい言葉遣いと併せて、話し方にも注意を払うことが大切です。

ゆっくりとした話し方を心がける

緊張から早口になると、言葉が聞き取りにくくなります。呼吸を意識して、ゆっくりとした話し方を心がけましょう。文章の句読点で一呼吸入れるイメージで話せば、採用担当者にも伝わりやすくなります。

結論から話す

質問の回答は、結論から話し始めるのがポイントです。話の冒頭で結論を示し、その後に詳細を説明する方が洗練された印象を与えられます。

例)「好きな食べ物は何ですか?」

誤:「私は東北で生まれました。祖父母と一緒に住んでいて、祖母が果樹園を営んでいました。それもあって母はその果物を使ったお菓子作りを趣味にしており、私たちはそれをよく食べていました。ですので私はりんごが好きです」

正:「私の好きな食べ物はりんごです。私は東北で生まれ、祖父母と一緒に住んでいました。祖母が果樹園を営んでいたこともあり、母はその果物を使ったお菓子作りを趣味にしており、私たちはそれをよく食べていました」

入職後の業務でも大切なスキルに

適切な言葉遣いや表現を身に付けることは、転職活動だけではなく、入社後の業務においても大切なスキルとなります。

D&Mキャリアでは言葉遣いを含む総合的な面接対策に加えて、転職に関するあらゆる不安や疑問にお答えします。面接での言葉遣いに不安がありましたら、D&Mキャリアへご相談ください。

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