転職活動 2024.08.02

面接で「内定」と言われたらどうするべき?

面接で「内定」と言われたらどうするべき?

転職活動中、面接の最中で「内定」が出されることがあります。多くの求職者は面接後に結果が伝えられることを想定しているため、その場で内定が出ると戸惑うかもしれません。

本コラムでは、面接で「内定」と言われた時の適切な対応方法を解説します。

面接で「内定」を出す理由

面接の場で「内定」と言われることは珍しくありません。企業が求職者に強い関心を持ち、早期に採用を決定したい場合によく見られます。

優秀な人材を確保したい

その場で内定を出す企業に対して、悪い印象を持つ必要はありません。多くの場合、求職者が自社の求める人材像にマッチしていると判断した結果です。それには、優秀な人材を早く確保したいという意図があります。

企業にとって、優秀な人材の確保は重要です。即戦力として期待できる人材を、他社よりも先に採用したいと考えています。また面接後に内定を出すと、求職者が他社の内定を理由に辞退する可能性があります。そのリスクを減らすために、面接の場で内定を言い渡すことがあります。

その場での判断

最終面接では、社長や上層部の社員が面接官として参加することがあります。こうした場合、その場の判断で内定となることがあります。

上層部の面接官は企業の経営方針や将来のビジョンを踏まえて、求職者が会社に適しているのかどうかを短時間で見極める能力に長けています。また、長年の経験により培った直感的な判断力も働きます。求職者の回答、態度、雰囲気などから総合的に評価して、即座に採用の決定を下すことができるのです。このような即断即決は、優秀な人材を逃さないための戦略的な判断でもあります。

選考過程ですでに内定している

最終面接までの選考で求職者の適性がほぼ分かり、採用をすでに決定している場合もあります。この場合、最終面接は内定の意思確認の意味合いが強くなります。

多くの企業では書類選考、適性検査、複数回の面接などを通じて、求職者の能力や適性を段階的に評価します。そのプロセスで特に優秀だと判断された求職者については、最終面接前に内々定を出すことを決めている場合があるのです。

最終面接ではそれまでの印象を確認するとともに、求職者の入社への意欲や企業文化との適合性を最終的に確認します。また求職者に会社の魅力をアピールし、入社を強く促す機会としても活用されます。

このように最終面接で内定を出すことは、それまでの選考プロセス全体の結果を反映したものであることが多いのです。

面接で「内定」が出た時の対応方法

面接で「内定」が出た時の対応方法

面接で内定が出た場合、冷静かつ慎重な対応が必要です。以下に適切な対応方法を説明します。

即答は避け、感謝の意を示す

その場ですぐに決断するのは避けましょう。たとえ第一志望の企業でも、慎重に判断する時間が必要です。まずは内定を受けたことへの感謝を伝えましょう。例えば「内定をいただき、誠にありがとうございます。大変嬉しく思います」といった言葉で気持ちを伝えるのが適切です。

検討する時間を求め、その理由を説明する

続いて、考える時間が欲しいことを伝えます。「前向きに検討させていただきたいと思います。少しお時間をいただけませんか」と丁寧に伝えましょう。その際、保留にする理由も簡潔に伝えます。「他の選考状況も含めて検討したい」「慎重に判断したい」と説明すると良いでしょう。

具体的な条件の提示を求める

そして、具体的な条件の提示を求めましょう。「具体的な条件はどのようにご提示いただけますか」と質問することで、後々のトラブルが防げます。配属部署や給与などの重要な情報を確認しておくことが大切です。

回答の期日を設定する

回答の期日を決めることも重要です。「いつまでにお返事すればよろしいでしょうか」と企業側に確認し、回答の期日を設定しましょう。期日を決定しておかないと、企業はあなたに入職の意欲がないのではないかと危惧するかもしれません。

誠実な態度で対応する

終始誠実な態度で臨むことが大切です。企業側の立場も考慮しつつ、自分にとって最良の判断ができるように適切に対応しましょう。

内定承諾時の注意点

面接で内定を受けて慎重に検討した結果、その内定を承諾することに決めた場合、次のステップに進むことになります。ここでは、内定承諾時の注意点を説明します。

文面に残る形で内定を承諾する

文面に残る形で内定を承諾する

内定の承諾は、書面やメールなど記録に残る形で行うのが一般的です。文面で残すことで後々のトラブルを防ぎ、お互いの認識を明確にすることができます。

正式な条件提示の確認

口頭での内定後、正式な条件提示を受けることが重要です。雇用契約書や条件通知書など、書面での提示を求めましょう。

雇用条件を確認する

提示された条件を慎重に確認します。給与、勤務時間、福利厚生など重要な点に漏れがないか確認しましょう。不明点があれば、遠慮なく質問することが大切です。

感謝と意気込みを伝える

内定を承諾する際は、改めて感謝の気持ちと今後の意気込みを伝えましょう。「このような機会をいただき、ありがとうございます。入社後は精一杯努力し、会社に貢献していきたいと思います」といった言葉を添えると良いでしょう。

今後のスケジュールを確認する

承諾と同時に、今後のスケジュールについても確認しておきましょう。例えば正式な内定通知の送付時期、入社に向けての手続きの流れ、内定者向けの行事や説明会の予定などを確認します。また入社までに準備しておくべきことがあれば、それについても尋ねておくと良いでしょう。

内定辞退の場合の対応

これまで内定を受けてから承諾するまでの流れを説明してきましたが、慎重に検討した結果、内定を辞退する決断をする場合もあるでしょう。内定を辞退する際は、企業に対して誠実かつ適切な対応が求められます。以下に、内定辞退時の注意点を説明します。

すぐに連絡する

内定を辞退する場合は、できるだけ早く企業に連絡しましょう。連絡が遅くなると、企業側の採用計画に支障を来す可能性があります。辞退を決断したら速やかに電話で連絡し、その後メールでも改めて辞退の旨を伝えるなど丁寧に対応しましょう。

辞退の理由を説明する

辞退の理由を簡潔かつ丁寧に説明しましょう。「慎重に検討した結果、現時点では自分のキャリアプランと合致しないと判断しました」といった形で伝えると良いでしょう。他社との比較や否定的な印象を与える表現は避けましょう。

感謝の気持ちを忘れずに

辞退する場合でも、内定を受けたことへの感謝の気持ちは必ず伝えましょう。たとえ入社には至らなくても、企業があなたを評価しチャンスを与えてくれたことに対する感謝を示すことは大切です。

その場の雰囲気に流されず、最善の選択を

転職は人生の大きな決断です。その場の雰囲気に流されず、自分のキャリアプランに合った選択をすることが大切です。面接での内定は喜ばしいことですが、同時に冷静な判断が求められます。

面接での対応や内定後の判断に迷いがある場合は、一人で抱え込まず、専門家に相談することをおすすめします。D&Mキャリアでは、このような状況に対応するための豊富な経験と知識を持つ転職エージェントが在籍しています。

あなたの経歴、希望、現在の状況を丁寧にヒアリングして、最適なアドバイスを提供いたします。面接での対応、内定に関する不安、疑問などどんなことでもお気軽にご相談ください。あなたの人生の重要な岐路に立ち会い、最良の選択ができるようにサポートさせていただきます。

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