内定通知を受けたら?その後の流れと注意点
内定は転職活動の「ゴール」と言えますが、一方でこれから新たなキャリアを形成していくための「スタート」でもあります。
本コラムでは内定後の流れと注意するべき点について詳しく解説します。
内定後の流れ
内定から入社までの流れは企業ごとで異なるものの、一般的には次のような段階を経ることになります。
1.内定通知
多くの場合、最終面接を経て内定が下りると3日から1週間後に企業から通知が届きます。電話やメールで通知されるのが一般的ですが、早めの返信を心がけて、まずはお礼の言葉を伝えましょう。内定の受諾の意思表示は後日届く書類の内容確認後となりますので、焦らず冷静に判断しましょう。
2.労働条件の確認
内定の連絡後、数日から1週間で内定通知書や雇用契約書が手元に届きます。これには給与や労働時間といった具体的な労働条件が詳細に記載されています。企業の採用サイトや面接で受けた説明と、書類に書かれた内容を照らし合わせて確認することが大切です。
3.内定受諾の連絡
内定を受諾する際、具体的な連絡方法や期日が明示されている場合はそれに従います。連絡方法や期日が明示されていない場合には、内定通知書を受けった日から1週間以内を目安に電話で連絡しましょう。
4.退職のタイミングを現在の職場と相談
転職することが決まったら、退職のタイミングを現在の職場と相談しましょう。法的には退職日の2週間前までに退職の意志を伝えれば良いとされていますが、実際の業務の引き継ぎや調整を考えると3週間から1ヶ月前の通知が適切であると言えます。
5.入社日を決定
現職の退職日が決まったら、新しい職場への入社日を調整します。事前に日程が決まっている場合には基本的にそれに則って入社することになりますが、何らかの事情により入社日を変更しなければいけない場合には一度内定先に相談してみましょう。
6.雇用契約の締結
雇用契約の締結のタイミングは企業によって異なります。内定受諾と同時に契約が成立する場合もあれば、改めて契約書を交わすこともあります。雇用契約の締結に際しては納得の上で進めることが大事です。少しでも不明点があればそのままにせず、必ず事前に確認するようにしましょう。
7.入社
入社日には余裕を持って新しい職場に出勤しましょう。挨拶や自己紹介をしっかりと行って、より良いスタートを切ることが大切です。
内定時に確認・注意すること
次に内定を受けた時に確認すること、注意してほしいポイントについて解説します。
内定通知書の確認
通常、応募先企業からの通知書をもって正式に内定が伝えられます。通知書には給与、休日、就業時間といった主要条件が明記されています。口頭だけでなく書面上での確認はトラブルを避けるために重要です。内定通知書を受け取った際には内容を十分に確認し、疑問点や不明点があればすぐに企業側に確認するようにしましょう。
労働条件を書面で受け取る
内定が出た際には、労働条件を含むすべての詳細を書面で受け取るようにしましょう。書面で提示されない場合、遠慮せずに明確な確認を求めることが重要です。曖昧な状態での就業開始は予期せぬトラブルの原因となる場合があるため、事前にしっかりとした確認をしておくことをお勧めします。
入社の手続きと必要書類の把握
内定後の手続きは迅速に行いましょう。入社の日程や必要な書類、持参するものがあればそれを把握しましょう。例えば健康診断結果や住民票の提出が必要になるかもしれません。きちんと準備してスムーズに入社日を迎えましょう。
社会保険や福利厚生の手続き
社会保険の加入や福利厚生に関連する手続きは内定後に行われるのが一般的です。社会保険の手続きに必要な書類、福利厚生の適用条件、提供される福利厚生の詳細を確認して、不明点や疑問点があれば早めに人事部や担当者に確認しましょう。
他社の選考結果を待つ場合の対応
就職活動では複数の企業に応募するのが一般的です。そのため「A社から内定を受けたが、B社の選考結果を待ってから決めたい」ということがあります。特に第一希望の企業の選考結果を待っている場合には、内定の受諾を待ってほしいと思うでしょう。
そのような状況でどう対応するのが適切なのか、複数の選考結果を待ちながら内定の連絡を受けた際のポイントについて解説します。
回答期限の延長を相談
内定の受諾について回答期限が迫っているものの、他社の選考結果が出るまでにまだ時間がかかる場合、内定を受けている企業に状況を説明して理解を得るようにしましょう。きちんと相談すれば回答期限を延長してもらえるかもしれません。
正直に理由を伝える
内定の受諾を待ってほしい場合、他の企業からの選考結果を待っているという理由を隠さずに正直に伝えましょう。その企業はあなたを高く評価して入社を望んでいます。真摯に理由を説明すれば柔軟な対応が期待できます。
具体的な期限を示す
内定の返答期限を延長したい場合、「他の企業の面接を受けており、1週間以内に結果が出る」というように具体的に期限を伝えましょう。そうではなく「考えるための時間」として延長を希望することは企業から理解を得にくく、信頼を損なう可能性があります。
焦らず冷静に選択する
複数の企業から内定を受けることは、就職活動において「嬉しい悩み」と言えます。ただし、早く決めなければいけないと思って焦ると冷静に判断できなくなることもあります。自分の将来やキャリア形成のことをよく考えて、適切な選択をすることが大事です。
内定後、新しい職場に適応するために
内定後、できるだけ早く新しい職場に適応するためにはどんなことを心がければ良いのでしょうか。最後に、新しい職場でより良いスタートを切るためのポイントをご紹介します。
「自分のことを知ってもらう」という意識を持つ
新しい職場では、あなたがどのような経歴や経験を持っているのかを知る人は少ないでしょう。面接の段階であなたの経歴や経験を伝えたとしても、職場のメンバーが全員それを詳しく知っているわけではありません。まわりに「自分のことを知ってもらう」という意識を持ち、様々な場面で自分のスキルや得意分野を伝えましょう。
積極的にコミュニケーションをとる
新しい職場では、受け入れる側も新たなメンバーに対して「どんな人なのだろう」と不安を感じていることがあります。積極的にまわりとコミュニケーションをとって、受け入れる側に安心感を持ってもらえるようにしましょう。
新しい職場の文化やルールを尊重する
職場にはそれぞれ独自の文化やルールが存在します。新しい職場では、そうした文化やルールを受け入れて理解しようとする姿勢が大切です。そうすることで上司や同僚からの信頼が得られやすくなります。
新たなキャリアを迎えるために
内定後の行動の一つ一つが、新しい職場におけるあなたの第一印象を形作ります。慎重かつ前向きな対応で、新たなキャリアを迎える準備を整えましょう。
新しい環境への適応は簡単なことではありませんが、適切な準備とサポートがあれば乗り越えられるはずです。あなたの「新たな一歩」を確実なものにするために、D&Mキャリアは様々な形でアドバイス・サポートいたします。
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