転職エージェントは求人企業のことをどのくらい知っている?

転職を検討する際、頼りになるパートナーとして転職エージェントを利用する人が増えています。
その時、「転職エージェントは求人企業のことをどのくらい知っているのだろう」「求人票に書かれている以上の情報は持っているのだろうか」という疑問を持つこともあるでしょう。
本コラムでは転職エージェントの求人企業の理解度の実態を解説して、自分に合った転職エージェントを見つけるためのポイントをお伝えします。
転職エージェントの理解度には差がある
転職エージェントによって、求人企業の理解度には大きな差があります。この差は主に情報収集の方法によって生じています。
一般的な転職エージェントの情報収集の方法
多くの転職エージェントでは業務効率化を重視するため、求人情報の収集は転職エージェントと求人企業の採用担当者との、オンラインやメールでのやりとりにとどまっています。
こうした場合、転職エージェントが把握できる情報は主に以下のような基本事項に限られます。
- 雇用条件(給与、勤務時間など)
- 応募要件(必要なスキル、経験など)
- 企業の基本情報(事業内容、規模など)
求人企業に足を運んでいないため求職者が「どんな企業ですか」と質問しても、「求人票をご覧ください」「興味があればエントリーしてみてください」といった回答にとどまることもあります。
担当者の役割分担と情報収集の限界
多くの転職エージェントでは企業担当と求職者担当を分けるなど、役割分担による業務効率化をはかっています。
企業担当者は求人企業から情報を収集して、求職者担当者がその情報をもとに求職者へ紹介するという流れが一般的です。
この場合、企業担当者が求人企業に対して行う質問は「どのような人材を求めていますか」「給与条件はいくらですか」といった定型的な項目に限られがちです。
そのため企業の内情、雰囲気、現場の実態といった踏み込んだ情報収集が行われにくく、実際に現地へ訪問している転職エージェントと比べると、企業理解度に大きな差が生じます。
「求人票に載っていない情報」の重要性
転職において最も避けたいのは、「求人票や面接で聞いた話と実態が違う」というミスマッチです。こうした業務内容や労働条件の認識の違いは、入社後の不満や早期退職につながります。
ミスマッチを防ぐのに必要な情報
求人票だけでは伝わらない以下のような情報が、入社後の満足度や定着率に大きく影響します。
- 企業文化や価値観
- 職場の雰囲気や人間関係
- 上司や経営者の人柄や考え方
- 残業の実態や休暇の取得状況
- 離職率や定着率
職場環境や人間関係は仕事の満足度に直結するため、数値化できないこうした情報は転職の成否を左右する重要な要素となります。
企業の「内側」を知るメリット
実際に求人企業を訪問している転職エージェントは、求人票に記載されていない様々な情報を持っています。
例えば「この施設長は利用者とのコミュニケーションを重視する方です」「過去に紹介した方の面接では、専門知識よりも利用者への想いを熱く語った方が高評価でした」といった、転職エージェントが実際に見聞きした情報です。
こうした情報は、応募を検討している企業のイメージを具体化するのに役立ちます。その結果「この企業の理念や風土は自分の考え方と合わない」と判断できれば、入社後のミスマッチが防げます。
信頼できる転職エージェントの特徴

転職エージェントを選ぶ際、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。ここでは信頼できる転職エージェントの特徴をいくつか紹介します。
求人企業へ実際に訪問している
実際に求人企業を訪問している転職エージェントは、求職者に具体的な情報を提供できます。
現地訪問によって得られる情報には、以下のようなものがあります。
- 施設の雰囲気
- スタッフ間のコミュニケーション
- 実際の業務の様子
- 設備や環境の状態
- 受診者や利用者の様子
例えばあるクリニックでは「完全予約制で残業はほとんどない」と求人票に記載されていましたが、実際に夕方に訪問した転職エージェントが「19時過ぎまで受診者で混雑していた」という実態を確認できました。
このように現地を訪問することで、求人票だけではわからない情報が入手でき、求職者が働く環境を正確にイメージするための大きな助けとなります。
採用担当者と信頼関係を構築している
質の高い転職エージェントは、採用担当者とビジネス上の取引を超えた信頼関係を構築しています。
「このような人材がいるのですが、御社では採用の可能性はありますか」「今後の事業展開について教えていただけますか」といった踏み込んだ会話ができる関係性があることで、まだ公開されていない求人の情報を教えてもらえることもあります。
表面的な情報だけでなく人柄も伝える
信頼できる転職エージェントは求職者の職務経歴や保有資格といった表面的な情報だけではなく、面談で感じたその人の人柄や雰囲気も伝えることができます。
「この方は前職で困難な状況に直面した際に、チームをまとめ上げた経験があります」「プライベートでもボランティア活動に積極的で、人を思いやる気持ちが強い方です」といった情報は、応募書類だけでは伝わりません。
こうした情報によって採用担当者は求職者の人となりを、より具体的に知ることができます。
D&Mキャリアの取り組み

D&Mキャリアでは求人企業への訪問を重視して、求人票には記載されない情報や雰囲気を求職者に伝えることを大切にしています。
現場を理解するための取り組み
D&Mキャリアは求人依頼を受ける際、現場を訪問して採用担当者と面談を行います。これにより企業文化や職場環境についての理解を深めています。
「この病院は若手の意見も積極的に取り入れる風通しの良い組織です」「この施設は教育体制が充実していて、資格取得のサポートも手厚いです」といった具体的な情報を求職者に提供することで、入社後のミスマッチを防いでいます。
書類選考の通過率の高さ
求人企業との良好な関係と詳細な情報提供により、D&Mキャリアから紹介した求職者の書類選考の通過率は高い傾向にあります。
「D&Mキャリアから紹介された方は人柄も含めて信頼できるので、できるだけ面接の機会を設けるようにしています」という声をいただくこともあります。
双方にとってのメリット
こうした取り組みは求職者だけではなく、求人企業にとってもメリットがあります。
求人企業は表面的なスキルや経歴だけではなく、人柄や価値観も含めた総合的な判断ができるため、組織に合った人材を見極めやすくなります。
ある介護施設からは「これまで採用した方々の定着率が高く、職場の雰囲気も良くなった」という評価をいただいています。
転職成功のために
転職は、人生における重要な決断です。
情報が限られた中で判断するには、信頼できるパートナーの存在が大切です。
求人票だけではわからない情報、企業の「内側」の情報を持つ転職エージェントを選ぶことで転職成功の可能性が高まります。
D&Mキャリアでは医療・介護業界の求人企業に対する理解と豊富な情報をもとに、求職者の転職活動をサポートしています。
「どんな職場環境なのか」「どんな人たちと働くことになるのか」といった不安や疑問にもしっかりとお答えします。
転職をお考えの方は、ぜひD&Mキャリアへご相談ください。
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