【介護職】知っておきたい求人情報の見方
介護職の求人を探す際、どこに注目すれば良いか悩むことはありませんか?求人情報の中から自分に合った職場を見つけるためのポイントをしっかりと押さえることが、転職成功のカギとなります。
本コラムでは、介護職の求人情報を適切に読み解くための方法を解説します。
求人情報のチェックポイント
求人情報は、将来の職場を知る「窓口」となります。記載されている情報のどの部分に注目すれば良いのか、主要なポイントを紹介します。
基本情報
所在地、事業内容、施設規模など基本情報をチェックして、通勤や働く環境を想像してみましょう。
募集職種・業務内容
求人情報には募集している職種や業務の内容が明記されています。自分の経験やスキルが求められている仕事内容に合致するか確認しましょう。
労働条件
給与、勤務時間、休日といった労働条件をよく確認しましょう。特に給与の記載方法には注意が必要です。基本給だけではなく総額(手当等を含む)も確認して、希望の労働条件と照らし合わせましょう。
待遇
手当や社会保険などの待遇も必ずチェックしましょう。これらは収入や働きやすさに影響しますので、自分の価値を理解して適切な条件での就業を目指しましょう。
資格・スキル
求人票にはしばしば資格要件や求められるスキルが明記されています。介護職に就くために必須の資格はありませんが、「要資格」と記載されている場合、無資格での応募は採用されにくい可能性があります。
選考方法
面接だけでなく、筆記試験や適性検査が実施されることがあります。選考の流れを理解して、必要な対策を講じるようにしましょう。
補足事項・特記事項
求人情報の最後に、補足事項や特記事項が記載されていることがあります。これらの情報も大切なので、最後までしっかりとチェックしましょう。
施設の種類
介護施設には様々な種類があります。検討している職場がどれに該当するのか確認しましょう。ここでは主な介護施設の種類と特色を解説します。
特別養護老人ホーム
自治体や社会福祉法人が運営する施設です。主に重度の介護を必要とする高齢者が対象となります。介護資格が必要な身体介護業務が中心ですが、資格が不要な業務もあり多岐にわたる介護職員が勤務しています。
有料老人ホーム
民間が運営する施設で、介護付きと住宅型に分類されます。前者は介護サービスを提供し、後者は高齢者向けの住居となります。応募を検討する際は施設の種別やサービス内容を確認しましょう。
介護老人保健施設
医療と介護サービスが融合した施設です。病状が安定した高齢者が自宅復帰を目指して過ごします。リハビリテーションの専門職も多く、多職種の協力のもとサービスが提供されています。
認知症型グループホーム
認知症の人向けの共同住居で、最大9人が家庭のような雰囲気で生活します。介護職員と入居者が共に家事をこなし、認知症の進行を緩やかにするサポートを行います。認知症ケアに興味がある人に向いている施設と言えます。
サービス付き高齢者向け住宅
住宅型有料老人ホームと同様に、高齢者向けの住居という位置付けの施設になります。基本的に介護サービスは提供されず、外部との契約が必要となります。
軽費老人ホーム
高齢者向けの宿泊型施設の一つで、原則として60歳以上の人が入居できます。基本的には自分で日常生活を送ることができるものの、身体の機能低下などにより完全な自立生活が難しい人への支援が目的となります。
小規模多機能型居宅介護
自宅での生活を継続しながら、必要な時に介護サービスが利用できる新しい形態です。24時間体制での訪問介護やデイサービスなど高齢者の日常生活を複合的にサポートします。
ショートステイ
連続利用日数30日までの短期間、介護施設に滞在して介護を受けるサービスです。介護者の負担軽減、介護者が外出する時の受け入れ先としての役割を担っています。短期間の滞在中に必要なケアやリハビリテーションなどのサービスが受けられます。
デイサービスセンター
自宅に住む人が日中に訪れて様々なサービスを受けることができる施設です。食事や入浴といった日常生活のサポート、リハビリテーション、レクリエーション活動など、多岐にわたるサービスが提供されます。基本的に夕方には自宅に帰宅しますが、宿泊サービスを提供する施設もあります。
デイケア
医療的ケアが必要な人を対象に、身体機能の低下を維持・向上させるための専門的なリハビリテーションが行われます。デイサービスセンターと同じく日中に利用する形となりますが、こちらはリハビリテーションを主としており、専門スタッフによる適切なトレーニングやプログラムが提供されます。
勤務時間の種類
介護の職場での勤務時間は多様です。どのような種類があるのか理解して、求人情報を見る際には必ずチェックしましょう。
日勤
日勤は一般的に朝から夕方までの時間帯に勤務するもので、規則正しい生活リズムが保ちやすいのが魅力と言えます。早出や遅出といった勤務時間の変動はあるものの、基本的に夕方以降はプライベートな時間が確保しやすくなります。
夜勤
夜勤の主要業務は夕食のサポート、就寝後の利用者の安全確認、緊急時の対応です。これらの業務の合間に介護記録やその他の事務作業を行います。
夜勤の勤務時間
夜勤には「ロング夜勤」と「ショート夜勤(準夜勤)」という二つの形態があり、勤務時間の長さは施設やサービス内容によって異なるものの、一般的にはロング夜勤が16時間、ショート夜勤が8時間となります。
夜勤の頻度
日勤の場合、一般的には月に20回程度勤務することになります。しかし夜勤専従スタッフは多くの場合、月10~11回(週2~3回)の勤務となります。
給与・待遇
給与・待遇は施設の方針、地域、経験年数、所持資格などによって異なります。求人を選ぶ際には給与額だけでなく、以下のような項目を総合的に評価することが大切です。
基本給
固定の月給や時給を指します。経験、スキル、資格によって変わることが多いので、同業種や地域の相場を把握すると参考になります。
手当
交通費、家族手当、資格手当、夜勤手当など、基本給以外で支給される給与のことを指します。手当の有無や額によって、実際の収入が大きく変わることがあります。
賞与
年1~2回支給される賞与、業績に応じた手当の有無や金額を確認しましょう。
昇給・昇進制度
勤続年数や業績に基づいて給与が上がる制度や、スキルアップに伴う昇進の可能性についてもチェックが必要です。
福利厚生
退職金制度、休暇制度、社員旅行、健康診断などの福利厚生も重要な要素です。これらの内容を確認して、長期的な勤務を考える際の参考にしましょう。
ライフスタイル・価値観に合った求人を見つけるために
介護の仕事は社会の中でとても重要な役割を担っています。介護職の求人を探す時、施設の種類、勤務時間、給与・待遇などのポイントによく注意することで、自分のライフスタイルや価値観にマッチする求人を見つけられるようになります。
特に勤務時間や待遇は生活やキャリアプランに大きく影響しますので、しっかりと情報を収集して望む働き方を見つけることが大切です。
転職について疑問や不安がある時は、お気軽にD&Mキャリアへご相談ください。あなたの新たな一歩を全力でサポートいたします。
会員登録がまだの方へ
- 転職エージェントからのスカウトが届く
- 非公開求人にもエントリーできる
- 転職サポートを受けられる
他にもさまざまなメリットが受けられます。まずはお気軽にご登録ください。