介護 2022.07.21

介護事務と医療事務とはどう違う? 仕事内容や資格についてご紹介

介護事務と医療事務

介護事務と医療事務は、ともに需要の高い事務職ですが、その違いについてはあまりわかっていないと言う人が多いのではないでしょうか。
本記事では、介護事務と医療事務の勤務場所・仕事内容・資格についてご説明します。

介護事務と医療事務の勤務場所の違い

介護事務と医療事務の違いとして、まずはそれぞれの勤務場所をご紹介します。

介護事務の勤務先

介護事務は、介護施設・事業所や介護関係職種の企業で勤務します。
介護施設・事業所は有料老人ホームや介護老人保健施設など、さまざまな施設形態があります。

医療事務の勤務先

医療事務は、主に病院やクリニックで勤務しますが、調剤薬局や保険会社、一部介護施設で勤務することもあります。
そのため、医療事務も活躍の場はかなり多いと言えるでしょう。

介護事務と医療事務の仕事内容の違い

介護事務と医療事務の仕事内容の違い

こちらでは、介護事務と医療事務の違いとして、それぞれの仕事内容をご紹介します。

介護事務の仕事内容

介護事務の仕事内容は、「サービス利用者への対応」「介護報酬請求業務」などです。

サービス利用者への対応

介護施設・事業所で勤務する場合には、介護サービス利用者への対応も業務内容に含まれており、具体的には受付や電話対応などを行います。

介護報酬請求業務

各施設・事業所が介護サービスを提供した場合に、その対価として支払われる報酬を介護報酬と言います。介護報酬の一部は利用者が支払いますが、残りは介護保険の保険者である市町村が負担します。
毎月、介護報酬の保険負担分を計算し、市町村に請求するのが介護報酬請求業務です。
介護施設・事業所の運営において重要なこの業務も、介護事務の仕事です。

医療事務の仕事内容

医療事務は、「受付・会計」「診療報酬請求業務」などを行います。

受付・会計

病院やクリニックで勤務する場合には、その窓口を担当します。
受診者の対応や医療費の計算・会計などがその業務です。

診療報酬請求業務

診療報酬明細書(レセプト)を作成し、診療報酬を請求することも医療事務の仕事のひとつです。

介護事務・医療事務の資格

介護事務と医療事務の資格

介護事務・医療事務ともに、資格がなければなれないということはありません。
いずれも、特別な資格がなくても経験を積むことで十分仕事ができるようになりますが、医療事務は医療の、介護事務は介護の専門知識が必要な職種です。
そのため、資格を取得し、専門的な知識やスキルを証明することができれば、その分転職や就職の際に有利になります。

介護事務の資格

介護事務の資格には、以下のようなものがあります。

  • 介護報酬請求事務技能検定試験
  • 介護保険事務士
  • 介護事務実務士
  • ケアクラーク
  • 介護事務管理士

医療事務の資格

医療事務の資格には、以下のようなものがあります。

  • 医療事務技能認定試験
  • 診療報酬請求事務能力認定試験
  • 医療情報実務能力検定試験
  • 医療事務検定試験
  • 医事コンピュータ技能検定試験
  • 医科医療事務管理士技能認定試験

このように、介護事務・医療事務ともに多くの資格があります。
これらの資格の中から、自分の就職・転職に有利になるような資格があれば積極的に取得すると良いでしょう。

おわりに

本記事では、介護事務と医療事務の違いについてご説明しました。
介護の現場を支える介護事務と、医療の現場を支える医療事務は、勤務先や仕事内容・資格についても、それぞれ特徴があります。
介護の現場で医療事務が勤務することもありますが、その場合でも介護事務と医療事務の業務内容は異なります。

ともに人気の職種であるため、どちらを選ぶのかは難しいところですが、就職・転職の際には、介護事務・医療事務それぞれの違いを理解した上で、自分の希望や適正に合った側を選びましょう。

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