男性の介護職員は少ない? 介護職員の実際
介護職員は、男性よりも女性が多い傾向にあります。
こちらの記事では男性介護職員の現状、男性が介護職員として働くことの重要性や働く上での悩みなどについて、ご説明します。
男性介護職員の現状
令和3年度(2021年度)介護労働実態調査(公益財団法人介護労働安定センター)によると、介護業界で働く人の男女比は「男性:19.8%」「女性71.1%」と、かなり女性が多いことがわかります。
年齢別では、比率が多い順に、下記の割合です。
- 40歳以上45歳未満の方が18.6%
- 35歳以上40歳未満の方が17.0%
- 30歳以上35歳未満の方が14.5%
- 45歳以上50歳未満の方が14.2%
男性が介護職員として働く重要性
女性が多い介護の職場だからこそ、男性介護職員の必要性が高い場合があります。
力仕事
介護の現場では、利用者の荷物運び、利用者の介助など、力仕事が多くあります。
一般的に男性は女性よりも力が強いため、力仕事を率先して行うことで活躍できます。
利用者の荷物運び
利用者が介護施設に入所する際には、生活に必要なさまざまな荷物を施設に運びます。
また、利用者が入所後、日常の生活を送る上でもたくさんの消耗品が必要ですので、買い出しや荷物運びの機会に活躍することができます。
利用者の介助
利用者によっては、独力で寝返りを打つことができなかったり、立ち上がることができなかったりと、介護職員の手助けを必要とすることがあります。
荷物運びと同様に力のいる仕事なので、男性介護職員が活躍する機会は多いと言えます。
同性の利用者の介助
利用者には男性も女性もいますが、男性利用者の中には女性介護職員がオムツ交換することを恥ずかしいと感じる人や、同性の方が話しかけやすいと感じる人もいます。
施設によっては、女性介護職員にセクハラ紛いのことをする利用者がいることもあります。
男性介護職員が同性の利用者の介助をすることで、男性利用者や女性介護職員からも喜んでもらえることがあるのです。
男性介護職員の悩み
活躍する機会の多い男性介護職員ですが、どの職場でもあるように、介護の職場でも働く上での悩みがあります。
力仕事が集中する
施設に男性介護職員が少ない場合などに、自分に力仕事が集中してしまうことがあります。
女性と比較して力が強いと言っても、全ての男性が体力に自信があると言うわけではありません。
力仕事が自分に集中してしまう場合には、上司に相談するなどして、業務を分担してもらうようにしましょう。
女性利用者に介護を拒否される
女性利用者の中には、異性から介護を受けることを拒む人もいます。
男性利用者の中に女性介護職員の介護を望まない人がいるように、これは性別が違う以上仕方のないことです。
丁寧かつ、誠心誠意対応したとしても、解決できないこともあります。
無理に解決しようとせず、異性からの介助を望まない利用者の介助は女性介護職員にお願いするようにしましょう。
女性が多い職場での人間関係
女性と男性とでは、考え方や物事の捉え方、問題解決の仕方が違うことがあります。
男性が多い職場で女性が悩むように、女性が多い介護の職場で男性が職員同士の人間関係に悩むことがあります。
職員同士の人間関係のトラブルを同僚の職員同士で解決できない場合には、上司に相談し解決策を提示してもらい、対処しましょう。
おわりに
男性介護職員の現状や重要性、悩みについて、ご説明しました。
現状、女性が多い介護の職場ですが、男性介護職員の重要性は高く、過去と比較すると男性の割合も多くなってきています。
介護業界は、無資格・未経験からでも働き始めることができ、高齢化社会において必要性が高まると考えられます。
男性の方で介護職への転職をお悩みの方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
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