介護福祉士とは?気になる仕事内容・就職先・資格の取得方法を解説
日常生活を送ることが困難な高齢者や障がいを持つ方をサポートする資格の中には、「介護福祉士」というものがあります。
本記事では介護福祉士とはどのような資格なのか、仕事内容や就職先、資格の取得方法をまとめて解説します。
介護福祉士とは
介護福祉士とは、加齢や心身の障がいなどにより日常生活を送ることが困難な方に対して、身の回りの介護を行うサービスを提供することができる国家資格、および資格取得者です。
介護に関する資格の中で唯一の国家資格である介護福祉士の仕事内容を一部ご紹介します。
- 身体が不自由な方の食事や入浴などの身体介助
- 家事や炊事などの生活援助
- 介護現場に配属されたスタッフのマネジメント
- 要介護者を持つ家族への助言や相談
介護福祉士の就職先はデイサービスや共同生活介護といった高齢者福祉施設だけではなく、病院や障がい者福祉施設も含まれます。
特に高齢者福祉施設については年々増加する高齢者とあわせて、大半の介護福祉士の就職先となっています。
介護福祉士になるには
介護福祉士になるためには、3種類のルートがあります。
こちらでは、介護福祉になるための方法をご紹介します。
1. 実務経験を経た取得方法
介護職員実務者研修は、より質が高い介護サービスを提供するために必要な知識と技術の習得を目的とした研修です。
介護施設(事業)での介護業務の経験を経て介護福祉士の取得を目指す場合、3年間の実務経験と「介護職員実務者研修」の受講が必要です。
対象となる施設は社会福祉施設や病院、診療所などで、勤務形態はアルバイト・パートを問いません。
2. 福祉系高校経由での取得方法
福祉系高校は大きく分けて福祉系高校と福祉系特例高校の2種類があり、それぞれで受験資格が異なります。
福祉系高校の場合は学校を卒業後に筆記試験で合格をすれば、介護福祉士の資格を取得することができます。
福祉系特例高校経由での資格取得方法は学校を卒業後、実務経験9ヶ月以上を実施後に筆記試験と実技試験を受験し、両方に合格する必要があります。
3. 介護福祉士養成施設経由での取得方法
厚生労働省が指定した介護福祉士養成施設を経由する場合、卒業年度により資格の取得方法が異なります。
- 2016年度の卒業生
期限の制約がなく介護福祉士資格取得者として認められます。 - 2017~2026年度の卒業生
卒業後5年間は資格取得者としてみなされます。 - 2027年以降の卒業生
筆記試験の受験が必須となる予定で、試験の免除などは設けられていません。
介護福祉士の給料と将来性
介護福祉士の給料は就職する施設にもよりますが、平均月収は30万円程度だと言われています。
また、常勤と非常勤でも給料に差があり、常勤の介護福祉士の方が高い給料を得ることができます。
高齢化社会が進行を続けるとの内閣府の調査結果もあり、介護福祉士の需要は今後も高まることが期待できます。
そのため、介護福祉士の将来性については明るいと言えるでしょう。
また、厚生労働省の調査結果より2021年9月末時点で約181万人の介護福祉士が登録されており、その数値は年々増加傾向にあります。
おわりに
介護福祉士とはどのような資格なのか、仕事内容や就職先、資格の取得方法についてまとめて解説しました。
介護福祉士とは、要介護者の生活をサポートするサービスを提供することができる、介護に関する唯一の国家資格です。
資格を取得するためには、実務経験を経る場合や福祉系高校経由、介護福祉士養成施設経由といった3種類の方法があります。
今後も高齢化社会が続くと内閣府から発表されているため、介護福祉士の需要も高まることが考えられます。
人をサポートする仕事をしたいと考えている方は、介護福祉士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
出典:厚生労働省(介護福祉士の登録者数の推移)
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