介護 2024.06.17

【介護転職で給与アップを目指す人へ】給与交渉のコツと注意点

【介護転職で給与アップを目指す人へ】給与交渉のコツと注意点

介護業界で転職を考える際、多くの人が気になるのが給与です。「今よりも年収を上げたい」と考えて転職活動を始める人は少なくありません。

では介護転職で年収アップを目指すためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

本コラムでは、介護職の転職で給与交渉をする際のコツと注意点について解説します。転職を機に年収アップを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

給与交渉は当然の権利

まず理解しておきたいのは、給与交渉は労働者に与えられた当然の権利だということです。転職活動の中で給与について交渉することは、何ら悪いことではありません。

特に介護業界は慢性的な人手不足の状況にあり、優秀な人材の確保は多くの事業者にとって重要な課題となっています。あなたのスキルや経験が事業者にとって魅力的だと判断されれば、給与面でも柔軟に対応してもらえる可能性があります。

ただし給与交渉には適切な手順とコツがあります。しっかりと準備を行い、自信を持って臨むことが大切です。

自分の市場価値を知る

給与交渉で最も重要なのは、自分の市場価値を客観的に把握することです。介護業界での経験年数、取得している資格、これまでのキャリアを整理して自分の強みを明確にしておきましょう。

その上で、自分と同じような経験やスキルを持つ人の給与の相場を調べます。介護労働安定センターが公表している「介護労働実態調査」などの統計資料が参考になります。

自分の希望を明確にする

自分の希望を明確にする

自分の市場価値を理解したら、次は給与に関する希望を明確にしましょう。

具体的な希望年収を決めておくことはもちろん、それ以外の処遇面の希望も整理しておくことが大切です。例えば賞与の有無、昇給のペース、残業の頻度、有給休暇の取得のしやすさなども給与と同様に重要な条件です。

また介護業界の場合、処遇改善加算の有無も大きなポイントになります。介護職員処遇改善加算とは、介護職員の賃金改善を目的とした加算金制度のことです。この加算の有無によって、介護職員の賃金は大きく変わってきます。

希望条件を整理する際は、自分が重視する点を明確にしておくことが重要です。優先順位をつけておくことで、交渉の際に譲れる部分と譲れない部分を区別しやすくなります。

交渉の際の注意点

給与交渉の際は希望が通らないことを恐れずに、自信を持って臨むことが大切です。とはいえ、交渉には注意すべき点もあります。

適切なタイミングで交渉する

まず大切なのはタイミングです。面接の最後など、採用担当者から給与の話を切り出されたタイミングで交渉に臨むのが良いでしょう。応募先企業側の選考プロセスの中で、給与について話し合う時間が設けられていることが多いためです。

ただし初回面接の段階で、いきなり給与の話を切り出すのは避けましょう。あまり早いタイミングで交渉を始めると、「お金ばかりを気にしている人」という印象を与えかねません。

相手の立場に立って考える

また交渉の際は自分の希望を一方的に主張するのではなく、相手の立場に立って考えることが大切です。「御社に貢献したい」という姿勢を示しつつ、希望の給与が実現すればさらにモチベーション高く働けるという点を伝えると良いでしょう。

交渉材料を用意する

交渉に臨む際は、自身の希望給与が妥当であることを示す材料を用意しておくと効果的です。例えば自分のスキルアップのためにこれまで取り組んできた研修や資格取得など、自己投資の実績を具体的に伝えるのも一つの方法です。

柔軟に対応する

給与交渉では、必ずしも自分の希望通りの結果を得られるとは限りません。もし応募先企業から希望給与の実現が難しいと言われた場合は、柔軟に対応することが大切です。

例えば一度は提示された条件を受け入れつつ、今後の昇給や賞与の可能性について確認するのも一つの方法です。また福利厚生の充実など、給与以外の待遇面での改善を求めることで妥協点を見つけることも検討してみましょう。

交渉が難航した場合でも、あくまで前向きな姿勢を崩さないことが重要です。

給与交渉を有利に進めるコツ

給与交渉を有利に進めるには、交渉力を高めるためのコツがあります。

根拠を用意しておく

根拠を用意しておく

まずは交渉に臨む前に、必ず根拠を用意しておきましょう。自分のスキルや経験が希望給与の水準に見合っていることを客観的に示せるようにしておくことが大切です。

歩み寄りの余地を残す

また交渉の際は、希望給与を伝える際に一定の幅を持たせるのも効果的です。具体的な金額を提示する際は、上限と下限を設定しておくと良いでしょう。一つの金額にこだわり過ぎず、歩み寄りの余地を残しておくことが大切です。

代替案を用意する

給与交渉がうまくいかない場合に備えて、代替案を用意しておくのも大切です。例えば希望給与の実現が難しい場合、福利厚生の拡充や将来的なキャリアアップの機会の確保などを求めるのも一つの方法です。

また一時金の支給やストックオプションの付与など、給与とは別の報酬形態を提案するという手段もあります。様々な選択肢を用意しておくことで交渉の幅が広がります。

内定後の給与交渉にも注意

内定後の段階で給与交渉を行うことは、原則おすすめできません。なぜなら内定後は、基本的に給与を含む処遇条件がすでに決まっているためです。

しかし「内定通知書に記載されている給与と聞いていた内容が違う」といったケースでは、内定後であっても交渉の余地はあります。

その場合はなぜ給与の条件を変更してほしいのかについて、論理的に説明することが重要です。自分のスキル、経験、これまでの実績などを挙げて給与アップを正当化できるように準備しておきましょう。

ただし交渉の際は、あくまでも冷静な態度を心がけることが大切です。内定後のタイミングで給与の再交渉を求めること自体、企業側からすれば好ましく思われないこともあります。交渉の仕方によっては内定取り消しに発展するリスクもあるため慎重に行動しましょう。

転職エージェントを活用する

「自分で給与交渉をするのは不安」という人は、転職エージェントを活用するのも一つの方法です。

転職エージェントは日々多くの求人情報に接しているため、介護業界の給与相場に精通しています。あなたのスキルや経験を踏まえて、適正な給与水準を提示してくれます。

また優秀な転職エージェントであれば、あなたに代わって給与交渉を行ってくれる場合もあります。給与の交渉はできるだけ転職エージェント経由で行い、自分は面接で仕事への熱意を伝えることに集中するという方法も有効でしょう。

ただし転職エージェントに交渉を任せるにしても、あくまでも自分の希望や基準はしっかりと持っておくことが大切です。

D&Mキャリアであなたの介護転職を支援します

介護のプロとして、自分の経験とスキルに見合った正当な評価を求めることは大切です。

D&Mキャリアでは、介護業界に精通した転職エージェントがあなたの転職活動を全力でサポートいたします。あなたのご経験やスキルを踏まえて、適正な給与水準をご提案することも可能です。

給与交渉の進め方についても、ご相談に乗りながら一緒に考えていければと思います。あなたが納得のいく条件で転職できるように、全力でサポートさせていただきます。

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